海外の金融規制や会計基準に対する意見発信

 2008年の金融危機以降、銀行の健全性を強化し、金融システムの安定を図ること等を目的として、バーゼル3(新たな自己資本比率規制の枠組み)をはじめとした国際的レベルおよび各国・地域レベルで金融規制改革が進められています。 全銀協は、これらの金融規制改革の議論の状況をフォローするとともに、金融安定理事会(FSB)、バーゼル銀行監督委員会(BCBS)、証券監督者国際機構(IOSCO)などによる各種市中協議文書、国際会計基準審議会(IASB)の公開草案、各国・地域(米国、欧州、カナダ、シンガポール、香港等)の金融規制案に対して意見発信を行っています。 また、意見発信に当たっては、各国(日本のほか、米国、欧州、カナダ、オーストラリア、南アフリカ等)の銀行協会が会員となっている国際銀行協会連合会(IBFed)などの国際的な民間団体とも、必要に応じて連携しています。

 また、わが国の銀行が決算時に公表する財務諸表は、企業会計基準委員会が設定する日本の会計基準にもとづいて作成されており、日本の会計基準は、国際会計基準審議会(IASB)が設定する国際財務報告基準(IFRS)等を踏まえて開発が進められてきています。全銀協では、日本の会計基準やIFRSの見直しに際して、銀行の財務諸表がその財政状態・経営成績を適切に表示できるように、企業会計基準委員会およびIASBに対して積極的な意見発信を行っています。