銀行も一般の企業と同じように業務を行い、それに併せて事務手続を行っていますが、銀行は公共性が高く、お客さまの大切な資金を取り扱う機関であることから、その業務・事務は極めて厳正に行われる必要があります。一方で、銀行の業務・事務は、業務規制の緩和、消費者保護制度の拡充、ITの進展、税制の改正等により大きな影響を受けるため、常に柔軟な対応が求められることとなります。
全銀協は、銀行の業務・事務が厳正かつ迅速に行われるとともに、さまざまな環境変化のもとでも充分な対応が図れるよう、下表のような分野において、各種のガイドライン・Q&A・留意事項・共通フォーマットの制定といった活動を行っています。また、そうした制定事項について整理・情報提供し、会員銀行における日常の実務処理の円滑化に役立ててもらっています。
銀行業務・事務の円滑化
銀行業務・事務の円滑化
業務分野
- 業務運営体制のあり方
- インターネット・バンキング関係
- 災害時の業務対応
- コンプライアンスの推進
- 金融犯罪・防犯対策関係
- マネー・ローンダリング防止対策
- キャッシュ・カードの安全対策
事務分野
- 各種規定・約定書等
- 事務取扱手続
- 手形交換関係
- 預金口座振替(預金口座振替事務取扱基準)、振込代理事務関係
- データ・フォーマット等の標準化(光ディスク基準の追加)
- 税務
- 決済業務
また、上記のほかにも、ICキャッシュカードの標準仕様に関する検討なども行っています。