全銀協TIBOR

 一般に1年以内の資金取引を行う市場を短期金融市場と呼びます。この短期金融市場は、銀行などの金融機関を主な参加者とするインターバンク市場と一般の事業法人が参加できるオープン市場に区分されます。

 全銀協TIBOR※1は、この短期金融市場におけるインターバンク市場の午前11時時点の取引の実勢を反映した指標金利で、金融機関が事業会社への貸出を行う際などの基準金利としても広く利用されており、日本の短期金融市場の活性化に役立っています。

一般社団法人全銀協TIBOR運営機関※2が公表するTIBORの概要

  日本円TIBOR ユーロ円TIBOR
対象となる市場 本邦無担保コール市場
(銀行等の金融機関が短期的な資金の過不足を調整するために、無担保で資金取引を行う市場。)
本邦オフショア市場
(銀行等の金融機関が、非居住者等との間で円資金取引を行う市場。)
公表レートの種類 午前11時時点における市場実勢を反映した6種類のレート(1週間物、1~3か月物、6か月物および12か月物)を毎営業日公表。
TIBORの算出方法 全銀協TIBOR運営機関が選定した金融機関から市場実勢レートの報告を受け、上位・下位各2金融機関のレートを除外し、残りのレートを単純平均して算出。
指定金融機関数
(平成26年4月現在)
15 14
付利ベース 365日 360日
公表開始年月 平成7年11月 平成10年3月
※1
TIBOR(タイボー)は、Tokyo InterBank Offered Rateの略称であり、日本円TIBORとユーロ円TIBORの2種類があります。なお、一般にオフショア市場で取引されている日本円のことを「ユーロ円」といいます。
※2
平成26年4月1日からは、全国銀行協会から全銀協TIBORの算出・公表に関する業務の移管を受けた全銀協TIBOR運営機関が公表しています