Q. 子どもが生まれたら、どう保険を見直せばいいですか?

<私、悩んでいます>

「現在、妊娠4ヵ月。不安に感じているのは保険です。子どもが生まれたら保障内容もそれに合わせて変えていくべきだと思うのですが、具体的にどういう保障が向いているのかがわかりません。できれば、2人目も3年以内にと考えていますので、合わせてアドバイスをお願いいたします(女性/22歳)」

ファイナンシャル・プランナーからのアドバイス

  • 死亡保障は子ども1人に対して1,500万~3,000万円
  • 子どもの成長に合わせて減額すると合理的
  • 学資保険はその満期金も死亡保障と考えたい
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子どもが生まれた時点が死亡保障のピーク

出産に合わせて必ず確認しておきたいのが、夫と妻の死亡保障です。死亡保障は家族に万が一のことがあった場合、その遺族の生活費をカバーするのが目的。したがって、子どもが生まれた時点が必要な死亡保障額のピークとなります。

死亡保障額は、持ち家または戻れる実家があるかどうか(家賃の発生のあるなし)、妻がすぐに働けるか(収入の確保)などの諸条件を考慮する必要がありますが、目安としてはざっと1,500万~3,000万円といったところ。
それなりに大きな額ですから、終身タイプの保険で用意すると、保険料が割高になります。今後、教育資金やマイホーム資金などのための貯蓄も必要になるため、定期タイプの保険で安く確保してはどうでしょうか。
また、死亡保障は主に子どもが社会に出るまでの生活費ですから、必要額は年々小さくなります。それに合わせて、死亡保障も減額してくことが合理的。定期保険であれば5年程度で減額していくといいでしょう。あるいは、逓減定期型(段階的に年々死亡保障が減額される)の定期保険や収入保障保険を利用すれば、見直さなくても段階的に減額されるという利便性があります。

学資保険の満期金は死亡保障でもある

その掛け方ですが、妻が専業主婦なら夫を被保険者に、夫婦働きであれば収入に合わせて必要な死亡保障額を分担し合えばいいでしょう。また、第2子誕生の場合、そこでまた新たな死亡保障のピークを迎えますので、第1子誕生時と同程度かそれに近い保障額を追加していくということになります。

子どもが生まれた時点で、教育資金の準備として学資保険(子ども保険)に加入するというケースもあります。その場合、保険料免除という遺族のサポートがありますので、満期金はそのまま死亡保障と考え、その分、生命保険で確保する死亡保障を小さくすると、より合理的で無駄がありません。