Q. 効率的にお金を貯める方法はありますか?

<私、悩んでいます>

「結婚3年目です。今後、子ども欲しいし、マイホームも買いたいので、とりあえず積立定期でコツコツ貯蓄はしているのですが、金利が低い今、利息を手にする実感はほとんどありません。とは言え、投資をしてまで増やす気もないので、安全な商品で上手に増やすポイントなどあれば教えてください。(27歳/女性)」

ファイナンシャル・プランナーからのアドバイス

  • 貯蓄商品の情報や最新の金利動向はチェックしておこう
  • まとまった資金ができたらキャンペーン金利等の有利な商品に預け替え
  • 銀行の利用にはコスト意識を持つことも大切
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預け替えには1年ものの定期預金が効率的

元本保証で効率的に貯めていくポイントは、やはり少しでも有利な金利の商品に預けるということになります。そのためには、新商品のリリースや金利の動向といった情報を定期的にウォッチしておくことが重要です。とくにボーナス時期は、金利を上乗せした(キャンペーン金利)定期預金が各金融機関から出ます。それらをタイミングよく利用するのもひとつの方法でしょう。
具体的には、積立定期預金である程度まとまった額(100万円以上)が貯まったら、それら金利の有利な商品に預け替えていくことになります。ただし、定期預金は原則として中途解約ができず、やむをえず中途解約をする場合、本来の利息よりも低い中途解約利率が適用されます。したがって、預入期間の比較的短い1年ものの定期を中心に預け替えていく方が有利です。

利用状況で銀行はいろいろ「お得」になる

また、金利以外に貯蓄商品で効率よく増やすポイントがあります。それは、金融機関利用に際してコスト意識を持つことも大切です。
たとえばATM手数料。口座の利用状況(給与振込、公共料金の引き落とし、提携カードの利用など)や預金残高によって、それらが無料になるなどの特典を付ける金融機関も少なくありません。また、ネットバンキングの利用によって、振込手数料が割安になるというサービスも多く見られます。
1回100~300円の手数料とは言え、それを利息に換算すれば、決して「小さな額」とは言えません。元本保証の貯蓄商品で確実に増やしていくのであれば、とくに金利の高くない時期こそ、そういったコストを抑える工夫をすべきでしょう。