Q. 普通預金しか利用していないのですが……

<私、悩んでいます>

「就職後もずっと実家暮らしです。生活費を心配することがないこともあり、貯蓄はそれなりにできていますが、利用しているのは地元金融機関の普通預金のみ。私もそろそろ結婚を考える年齢ですし、それに合わせて計画的に貯める必要を感じ始めています。投資をしたいとは思いませんが、定期預金などを利用すべきでしょうか(28歳/男性)」

ファイナンシャル・プランナーからのアドバイス

  • 目的に合わせて金融商品は使い分ける
  • お財布代わりなら普通預金、まとまった資金づくりは積立定期
  • 金融機関の商品情報は定期的にウォッチしよう
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金融商品の特徴を理解して「貯蓄上手」を目指す

投資などでリスクは取らず、元本保証の金融商品で確実に貯めていきたい。そう考えるのであれば、普通預金だけで貯めたとしても目的は達成されます。しかし、せっかく将来に向けて貯めたいと思ったのですから、より計画的、かつ効率的に貯めていくことをおすすめめします。

そのためには、目的に合わせて金融商品を使い分けることがポイント。たとえば、生活費の引き出しや公共料金、カードの引き落としなどには、お財布がわりとして使える普通預金が便利です。
対して、結婚資金や住宅資金といった、中・長期的な資金づくりには、定期預金が適しています。とくに20代といった若い世代や、貯蓄習慣のない人には積立定期預金を利用するといいでしょう。普通預金と比較して金利が高く、また引き出しにくいため貯蓄向きという利点もありますが、やはり計画的に貯めやすいという点が大きなメリットです。

貯蓄の目的と目標額を明確にしよう

結婚資金として「150万円を貯める」というケースで考えてみましょう。結婚を3年後としたら、貯蓄ペースは年間50万円。毎月2万円、ボーナス月にはプ ラス13万円(年2回)を積み立てることで達成できます。まとまった資金は、すぐに貯まるものではありません。貯蓄目的と目標額、そのための資金計画を明 確に設定することで、貯蓄意識は高まり、目標は実現により近づくのです。

加えて、インターネット等で、定期的に商品情報をウォッチすると いいでしょう。各金融機関から、ボーナス時期に合わせてより金利の有利な商品(キャンペーン金利商品)が出たり、旅行券や地元の名産品をプレゼントするな ど、金利とは別に特典のついたユニークな商品も数多く生まれています。貯蓄がさらに楽しくなるかもしれません。