ローンやクレジットを使い過ぎないための7つのポイント(4ページ目)

5. 借金を返すための無計画な借金は絶対にダメ!

借金返済のための借金は絶対ダメ

ローンやクレジットを利用する際には、本当に必要かどうかをよく考え、あらかじめ返済計画を立て、借り過ぎや使い過ぎのないようにします。特に「借金返済のための借金」は絶対にしないことです。

借金返済のために新たな借金をすることは、返済を先送りにするだけではありません。借りたお金の元金と利息を返済するためには、もとの元金よりも利息分を多く借りることになります。そうして元金が増える分だけ利息が増え、どんどん返済金額を膨らませていくことになります。

このような結果、複数の業者から借金を重ねてしまい、返済が困難な状況におちいることを【多重債務】といいます。

【多重債務】におちいる原因はさまざまですが、最初からそうなることがわかっている人はいません。はじめは「少しだけ」「すぐに返せる」と軽い気持ちで借りてしまい、借入れを続けるうちに、返済ができなくなっていった、という例が多いようです。

借入金額が多くなると信用が低下して、高金利で少額しか借りられなくなります。多重債務におちいる危険性は誰にでもあることを自覚し、無計画な借入れ、特に「借金返済のための借金は」は絶対にやめましょう 。

6. 金利や契約内容はご利用前にきちんとチェック!

契約書に署名する前に内容確認

ローンやクレジットの契約書は、契約内容を書面に記載することで、後日、お互いに行き違いがないようにしておくためのものです。しかし、ローンやクレジットは家族や友人との約束と違い、他人同士の約束です。他人がお金を貸してくれるのも、契約書をかわすことで、 返してもらえない時には、法律上強制することができるからです。つまり、契約書に記載した内容は、当事者が約束をした証拠になるわけです。

契約書に署名や押印するときには、その内容をよく確認し、契約書(またはその写し)を少なくとも契約関係が終了するまで(ローンやクレジットの場合は、すべての返済が終わるまで)の間は大切に保管しておく必要があります。

契約書の記載事項をチェック

ローンやクレジットの契約書には、さまざまな約束ごとが記載されており、貸し主と借り主の権利(債権)義務(債務)が定められています。例えば、クレジットカードの場合には、「入会申込書」に署名し、「会員規約を守る」というのが契約の内容になります。

いったん成立した契約を後から取り消すこと(解約)は、原則としてできません。

疑問点は必ず署名する前にチェックしましょう。

金利は正確に把握すべし

利息や金利の単位には、日歩・月利・年利がありますが、年利表示が基本になっています。 例えば日歩は、元金100円に対する1日当りの利息額。△銭△厘(あるいは△.△銭)と表しますが、このような表記では利息は安く感じてしまいます。日歩や月利は、必ず年利換算(日歩の場合365倍、月利の場合12倍)して比較しましょう。

なお、利息制限法で、金額に応じた金利上限が決められていて、これを超える利息は無効です。

元本10万円未満年利20%
元本10万円以上100万円未満年利18%
元本100万円以上年利15%