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普及活動

ローン&クレジット特別出張講座

2011年度には、全国の高校・高等専門学校に、無償で講師を派遣し、高校生向け印刷教材「ローン&クレジットのABC」等を使用して授業を行う『ローン&クレジット特別出張講座』を実施しました。この出張講座は、近い将来にローンやクレジットを利用できるようになる高校生を対象に、ローンやクレジットの正しい利用方法や、ライフプランとお金とのかかわりなどを学んでもらう機会を提供するものです。
この中から2校の様子をご紹介します。

ローン&クレジット特別出張講座の模様

2011.9.2(金)
福島県立会津農林高等学校(福島県)
3年生 家庭科「家庭総合」

 福島県立会津農林高等学校(菅野直芳校長)では、佐藤緑教諭からの依頼にもとづいて、生徒たちが社会に出る日が近いことから、2コマの授業の中で、ローンとクレジットの解説を中心とした講義とカードゲーム教材「生活設計・マネープランゲーム」を実施しました。

講義は、1.ライフプランを考える、2.家計管理の必要性、3.ローンの仕組み、4.クレジットの仕組み、5.多重債務の原因と対策の5つのテーマで行いました。
具体的には、「ライフプラン」(=生活設計)作りのポイントや自立した生活のもととなる「収入」についての解説から入り、教材「ローン&クレジットのABC」を用いて、生徒たちに、給与明細例から「可処分所得」を算出させるなどして、収入と支出の概念、家計管理の必要性などを説明しました。その後、ローンの役割、クレジットカードの仕組みや機能、そのメリットとデメリット、また、多重債務に陥らないための心構え等について解説をしていきました。

「生活設計・マネープランゲーム」は、カードを引き、これからの人生にどんなライフイベントがあるかを擬似体験することで、ライフイベントには費用が伴うことに気付き、適切な選択と判断について考えるカードゲームです。
4人ずつの班に分かれて、「収入」「基本生活支出」「結婚・子育て」「住居」「自動車」「保険」「イベント&アクシデント」など、これからの人生で経験するであろうこととそれに伴う費用が書かれたカードを引いていきます。
「住居」カードを引く場面では、賃貸にするか購入にするかの判断をすることで、限られた収入の中で適切な選択をする重要性に気がついたり、「結婚」「子育て」等の引いたカードによって支出が収入を超えてしまうこともあり、収支のバランスが大きく変化していくことが体感できたりします。生徒たちは講師のアドバイスを受けつつ、グループごとに話し合いながら取り組んでいました。

最後に講師は「今日の結果はあくまでシミュレーション。正しい『選択』をしていくことで自分の生活をしっかり築いてください」と締めくくりました。

佐藤先生は、「生徒たちには社会に出ると厳しい生活状況があるかもしれません。収入と支出のバランスを取れるようになって欲しいと思います。」と話されていました。授業後の生徒からは、「ローン・クレジットの話しを聞き、実際に計算してみることで今まで理解できていなかったことが身近に感じられた」「自分の収入に見合った範囲で選ぶことが大切だと感じた」「今まであまり考えていなかった将来のことをよく考えるようになった」といった感想が寄せられました。

2011.9.27(火)
常葉学園高等学校(静岡県)
3年生 家庭科「家庭実習」

 常葉学園高等学校(木村美知子校長)では、冨谷尚未教諭からの依頼にもとづいて、ライフプランの設計やローン・クレジットの仕組み、さらには銀行の仕組みと役割についての理解を深めてもらうことを目的として講座を実施しました。

講座は、1.ライフプランを考える、2.家計管理の必要性、3.さまざまな金融商品、4.銀行の役割と機能、5.ローンの仕組み、6.クレジットの仕組み、7.多重債務の原因と対策の7つのテーマについて、教材「ローン&クレジットのABC」に加えて、プリントを使用して行いました。
まず、ライフプラン作りや家計管理について説明を行いながら、そのポイントをプリントに記入させることで生徒たちに印象付けました。そして、家計管理における貯蓄の大切さについて触れた後、貯蓄手段としての預金の種類と特徴、預金保険制度や利息について説明し、「預金」「貸出」「為替」という銀行の3大業務と経済社会における銀行の役割について説明を行いました。

続いて、ローンの仕組みと役割、クレジットカードのメリットとデメリットなどを解説した後で、VTR教材「ズバリ!私のどこがいけなかったの? 賢くつきあうローン&クレジット」を視聴しました。
「無計画」なローン・クレジットの利用によって、多重債務に陥ってしまう2つの事例をドラマ形式で描いた内容に、ローンやクレジットを利用したことがない生徒たちは真剣な面持ちで見入っていました。

講師は「お金が主役ではない、皆さんが主役です。お金に汗をかかせる選択ができるようになってください。」と述べて講座を締めくくりました。

授業後の生徒からは、「これから自分が大人になった時の、とても大事な事を教わった気がする。大人になるにつれお金が必要になるので将来に備えていきたい。」といった感想がありました。また、冨谷先生からは、「VTRやクイズ等も加わって生徒たちにも理解しやすい内容だったと思います。教材も生徒たちの感性に合っており、今後、他の授業でも使用したいと思います。」とのお話がありました。

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