銀行のキホン

銀行を取り巻く環境の変化

お金は経済社会の血液

平成8年11月に打ち出された日本版金融ビッグバン構想は、銀行・証券・保険と従来業態別に分けられていた金融業界の垣根を撤廃し、自由・公正で開かれた市場にすることを目標として進められました。
「大がかりな規制緩和」である日本版金融ビッグバンにより、次の5つのことがほぼ達成されたといえます。

  • 資金運用手段の充実と金融商品の多様化
  • 金融機関の競争促進と相互参入
  • 効率的で公正・透明な市場の整備
  • 金融システムの安定化
  • 金融関連税制・会計制度の改革

これらの改革は、自由(free)、公正(fair)、そして世界に開かれた(global)市場の実現をめざすことを、3原則として進められました。

日本版金融ビッグバンにより、金融業界ではさまざまな分野において競争が激化しましたが、消費者にとっては利便性の向上などにつながったと言えます。

そこで、お金の不足している者がお金の余っている者に、利息を支払うことを条件にお金を融通してもらうことになります。銀行をはじめとした金融機関がこのお金の橋渡しをすることを資金の融通、略して「金融」といいます。

ひとくちメモ

金融ビッグバンの起源

ビッグバンは、もともと宇宙誕生時に起こったと言われる大爆発のことですが、1980年代の英国のサッチャー政権下で実施された証券市場大改革を後にビッグバンと呼ぶようになり、革命的な金融改革のことを一般にビッグバンと呼ぶようになりました。

FREEな市場はいったい何をもたらしてくれるの?

商品の多様化

例えば、銀行の窓口で投資信託や保険商品の販売が解禁され、預金以外の金融商品も提供できるようになりました。

改正外為法

金融ビッグバンの先駆けとして、平成10年4月に海外との資本取引に関する規制が取り払われるとともに、外国為替業務が自由化されました。これに伴い、海外にも自由に口座開設ができたり、銀行以外でも両替が可能となったり、外貨を国内でも決済に使えるようになりました。

FAIRを実現するシステムって何のこと?

ディスクロージャー(情報開示)の拡充

銀行は法律によって、その経営に関する情報を開示することが義務付けられています。その情報は店頭に備え付けられ、閲覧に供することとされています。

金融機能の早期健全化措置

銀行経営の健全性を、自己資本比率という同一の尺度で行政当局(金融庁)が判断します。
国際業務を営む銀行は8%、国内業務に特化する銀行は4%を下回ると、業務改善から業務停止までの段階的な措置命令が金融庁から出されます。

GLOBALな市場に求められたルールとは?

国際会計基準との整合性の確保

通常、国内の企業は国内の会計基準に従って会計処理を行います。そして、各国の企業もそれぞれの国の基準に従って会計処理を行います。しかし、企業の活動がグローバルになるにしたがって、企業間の比較が重要となってきます。その比較を可能とするために、国際的な会計基準との整合性の確保が進められています。

【図】金融界における規制緩和

金融界における規制緩和