ライフイベントだけではなく、将来の生活も考えて、あなたの年代やライフステージ(生活の状況)に応じた資金計画を立てましょう。社会情勢が大きく変わっていますので、それぞれの生活を反映させたプランを綿密に考える必要があります。
年代別にかかる資金の特徴を理解したうえで、あなたなりの資金計画を立ててください。
まだ貯蓄総額が少ない時期なので、定期性預金で貯蓄の基礎を築くことが大切です。子供がいない、あるいはいても子供が小さい時期は、貯蓄をふやすチャンスの時期ともいえます。給与の3ヵ月分以上の定期性預金が貯まったらその一部を、MMFなどの公社債投信のような比較的リスクの小さな投資信託にチャレンジしてもよいでしょう。
<就職><一人暮らし><結婚><車の購入><子どもの誕生>
| 2006 | 2007 | 2008 | 2009 | 2010 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 結納・会場費 | 14.0 | 12.2 | 12.2 | 12.0 | 11.4 |
| 両家の顔合わせ・会場費 | 5.6 | 5.7 | 5.5 | 5.6 | 5.9 |
| 婚約記念品・婚約指輪 | 35.5 | 35.7 | 35.5 | 36.2 | 34.3 |
| 結婚指輪(2人分) | 17.5 | 18.5 | 19.9 | 21.6 | 21.2 |
| 挙式・披露宴総額 | 303.1 | 318.7 | 317.4 | 330.7 | 325.7 |
| 新婚旅行 | 51.5 | 52.9 | 53.6 | 53.2 | 49.3 |
| 新婚旅行土産 | 14.8 | 13.6 | 12.9 | 12.1 | 11.8 |
| 総額(推計値) (注1)(注2) | 396.8 | 414.2 | 420.5 | 433.2 | 423.1 |
貯蓄額が少しずつ増えてきたら、MMFなどの公社債投信での運用を少し増やしてもいいでしょう。また為替相場が円高に振れているときは、外貨預金に預けることも検討してはいかがでしょうか。
<子どもの誕生><住宅の購入><子どもの進学>
| 学習費総額 | 学習塾 | 家庭教師 (通信教育を含む) |
||
|---|---|---|---|---|
| 幼稚園 | 公立 | 230 | 54 | 18 |
| 私立 | 541 | 108 | 21 | |
| 小学生 | 公立 | 308 | 132 | 40 |
| 私立 | 1,393 | 310 | 104 | |
| 中学生 | 公立 | 480 | 257 | 86 |
| 私立 | 1,236 | 237 | 104 | |
| 高校生 | 公立 | 516 | 217 | 81 |
| 私立 | 981 | 236 | 122 |
徐々に貯蓄額は増えているはずですが、40代は教育資金の負担などで家計が厳しい時期でもあります。そのため貯蓄額が増えている場合であっても、日常の出費に備えて、投資商品に振り向けすぎないこともこの年代のポイントといえます
<住宅の購入><子どもの進学(高校・大学入学)>

子どもの教育資金負担が終了し、貯蓄額も順調にふえている場合は、老後資金に備えてそろそろ投資の割合を高めてもいいでしょう。ただし、老後資金をふやしたいからと、無理な投資をすると大きく元本割れする可能性もあるので、投資商品の購入は収益性を重視する場合でも安全性を重視した商品への預入残高の半分程度までにするように心掛けましょう。
<子どもの大学進学><子どもの就職><子どもの結婚><退職後への準備>
60代に入ると、退職金などでまとまった貯蓄ができているはずです。今まで投資の経験がない場合でも、当分使わない余裕資金は、1〜2割程度をMMFなどの公社債投信などで運用してみてはいかがでしょうか。
在職中に築いてきた貯蓄と退職金を合わせると、ある程度の資産が築けているはずです。日常の生活資金として必要なお金は投資に回すことをおすすめできませんが、貯蓄のうちの2〜3割程度までなら、投資にチャレンジしても良いでしょう。退職後は時間的な余裕もあるはずですから、自分なりの運用方針を立ててから運用をはじめることをおすすめします。その際は、買うときだけでなく、買ったときの条件に合わせてどのタイミングで売るのがよいか、売るときの自分なりのルールも決めておくことをおすすめします。上手に売却できることが運用上手になるコツです。
<子どもの結婚><住宅のリフォーム><退職><孫の誕生><旅行などのレジャー>

ゆとりある時間を楽しみながら、資金面では上手に使って上手に残すことを考えたい年代です。そのためには、生活資金を見直し、収入・支出、貯蓄残高の確認をすることも大切。また老人ホーム、介護費用など、将来の不測の事態に備えて考えておきたいものです。
公的年金の不足分を補うなどで、貯蓄が減ってきている人もいらっしゃるでしょう。貯蓄が十分にある人も、貯蓄額に不安を感じている人も、そろそろ安全な運用法に切り換えたほうがいい時期に差しかかっています。相続時の手間も考え、金融機関もいくつかにまとめておくことも検討して、元本割れの心配のない金融商品を中心に運用しましょう。
貯蓄も十分にあり、投資経験が豊富であっても、そろそろ投資商品に振り向ける割合を減らしたほうが良いでしょう。相続などが生じた場合に、投資商品を相続すると、受け取ったほうはその後の処理に困るケースも多いからです。
<孫の誕生><旅行などのレジャー>


わが国の年金制度は公的年金制度と私的年金制度の2種類があります(図1)。

わが国の年金制度は3階建てと言われ、1階が国民年金(基礎年金)、2階が厚生年金・国民年金基金・共済年金、3階が企業年金となっています(図2)。このうち、国民年金については、日本国内に住所を有する20歳以上60歳未満の人は全員加入することが義務づけられています。

企業年金は従来は確定給付年金が主流でしたが、年金資産の運用利回りの低下や高齢化による支払年金額の増加を背景として、近年、企業年金の積み立て不足が生じ、企業負担額が急増したため、平成13年10月から確定拠出年金制度が導入されました(図3)。

個人年金は主として生命保険会社や郵便局が取扱う保険型と、主として銀行や信託銀行、証券会社が取扱う貯蓄型があります。保険型は年金の受け取り期間により、1.終身年金、2.確定年金、3.有期年金、4.定期年金の4種類があります(図4)。また、保険金額が予め定められている定額保険と運用実績に応じて保険金額が変動する変額保険があります。

平成13年4月から、銀行においても信用生命保険等の生命保険商品の銀行窓口での販売が可能となり、その後、個人年金保険、養老保険等の窓口販売が順次可能となり、平成19年12月にはあらゆる生命保険商品の銀行での窓口販売が可能となる予定です(図5)。
