ネットバンキングのパスワードなどを盗み取り、口座から勝手に預金を不正に送金するという悪質な犯罪が発生しています。被害金額は年々増加しています。あなたも被害に遭わないように、犯罪の主な手口を学んで、対策を取りましょう。
あなたのパソコンをウイルスに感染させることにより、
●ネットバンキング利用時に、銀行を装ったニセの画面を表示させ、あなたにパスワード、乱数表や合言葉などの情報を入力させて盗み取ります。犯人はあなたから盗み取ったパスワードなどの情報を使って口座から預金を不正に送金します。
●感染したウイルスによっては、次のような手口によってパスワードが詐取されることもあります。犯人はそのパスワードを使ってあなたの口座から預金を不正に送金します。
(1)トークンというワンタイムパスワード生成機に表示されるパスワードの入力を促す偽の画面を表示させる。
(2)あなた宛に送信されたメールを盗み見ることができ、銀行から送信されてきたメールにパスワード情報(ワンタイムパスワード)が記載されていた場合、犯人はそのパスワード情報を盗み取る。
銀行を装ったニセのメールを送るなどして、巧みにニセのホームページ(フィッシングサイト)へと誘導し、あなたにパスワード、乱数表や合言葉などの情報を入力させて盗み取ります。犯人は、あなたから盗み取ったパスワードなどの情報を使って口座から預金を不正に送金します。
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パソコンや携帯電話などの機器にセキュリティ対策ソフトを入れることはもちろん、大切なのは常に最新の状態にしておくこと。OSやウェブブラウザなどの各種ソフトもあわせて最新の状態にしておくことで、防犯効果がより高まります。
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ワンタイムパスワードなど、銀行が導入・推奨しているセキュリティ対策を積極的に利用することで、犯人に預金を不正に送金されるリスクが抑えられます。
なお、ワンタイムパスワードを使っても、あなたのパソコンや携帯機器がウイルスに感染していると、犯人にワンタイムパスワードを盗まれてしまうことがあります。これを防ぐためにセキュリティ対策ソフトの利用も忘れずに。一度限り有効な「使い捨て」パスワードのこと。一度限りのパスワードなので犯人に盗み取られても預金を不正に送金されるリスクは低くなります。
銀行によって、①ハードウェアトークンという機器をお客さまに渡す、②お客さまにソフトウェアトークンというアプリをスマートフォンなどにダウンロードしてもらう、③お客さまに予めメールアドレスを指定してもらい、 そのアドレス宛にパスワードが記載されたメールを送信する、などの方法を採用しています。
※なお、①、②の方法でも、ネットバンキングを利用するパソコンがウイルスに感染していると、ワンタイムパスワードであっても犯人に盗み取られてしまう可能性があります。
※また、③の方法で、パスワード情報を受け取るメールがネットバンキングを利用するパソコンなどで閲覧できる場合、 そのパソコンがウイルスに感染していると、届いたパスワードを犯人に盗み見られる可能性があります。 そのため、携帯電話など、取引に利用するパソコンとは異なる機器でのみ閲覧できるメールのアドレスを、パスワード情報の受信アドレスとして登録することを強くおすすめします。 -
銀行から、IDやパスワードなどネットバンキングに利用する情報をメールで照会することはありません。不審なメールが届いた場合は安易にリンク先にアクセスしたり、添付ファイルを開いたりせず、銀行に問い合わせたり、銀行のホームページで確認しましょう。
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