そこで、投資ビギナーであるのならば、まずは試しに投資そのものを体験してみることです。その際のポイントは、リスクヘッジにつながる「少額」と「分散」です。
「少額」とはそのとおり、少額から投資を始めるということ。ボーナスから10万円、あるいは毎月1万円積立で買っていくといった具合です。
もうひとつの「分散」とは、一定の投資商品(株式、債券、外貨、金など)や一定の投資先(国、地域、業種)に偏ることなく、投資対象を分散させること。また、積立などによる購入時期の分散もリスクを抑えるのに効果的です。
具体的な投資方法ですが、銀行や証券会社などに口座を開設して投資を行うのなら、NISA口座(少額投資非課税制度)やつみたてNISAは活用したいところ。本来、売却益や分配金、配当金に対して20.315%(所得税15.315%(復興所得税0.315%含む)、地方税5%)が徴収される税金が非課税となります。NISAの1年間120万円の利用枠やつみたてNISAの1年間40万円の積立投資の利用枠も、少額投資なら十分な大きさでしょう。
また、老後資金づくりが目的であれば、iDeCo(個人型確定拠出年金)という選択肢もあります。掛け金は全額所得控除、運用益は非課税、受取時も所得控除の対象になるという3つの税制優遇にあります。また、掛金は、月々5,000円から、1,000円単位で決めることができ、掛金の額は年に1回変更できるので、自分の収入やライフプランに合った金額が設定できます。