川崎市立商業高等学校 授業のねらい

授業のねらい

 商業科「会計」で授業実施を検討した背景には、銀行と関わる企業の業務について学んではいるものの、実際に銀行はどのような業務を行っているのか、その業務を通して経済活動の中でどのような役割を果たしているのかということについて、生徒たちは意外と知らない(理解していない)場合が多いということがある。
 そこで今回は、「お金の重要性と種類」や「さまざまな銀行業務」を理解し、会計の仕組みとあわせて、教材を活用した授業を展開していく。

教材を活用した授業の実際

 「お金の重要性と種類」「日常的な金融について」「さまざまな銀行業務」という3つの項目に分けて授業を実施していく。
 「お金の重要性と種類」では、会社のキャッシュフローを例題にお金の重要性の認識と、クレジットをはじめとする様々な金銭体系の学習を行う。クレジットの理解については、「ローン&クレジットのABC」を活用し、高校生でも持てるカード、持てないカードからその特徴などを理解していく。
 「日常的な金融」では、ローンやクレジット、小切手・手形などの決済方法の学習を行う。世の中のお金の動きや、ローン・クレジットを計画的に利用する重要性など「ライフステージで学ぶ銀行」を活用、手形・小切手については、教科書には載っていない基礎知識や詳細について「動物たちと学ぶ 手形・小切手のはなし」を活用し、理解を深めていく。
 「さまざまな銀行業務」では、①「預金」を中心とした銀行業務や機能の学習、②投資信託などの「金融商品」についての学習を行う。①については「ライフステージで学ぶ銀行」を活用し、お金に役割をもたせることから理解を深めたい。また、その他銀行の金融商品やサービスについては、「かんたんレシピでチェック!銀行の金融商品・サービス」で確認を行う。②については「かんたんレシピでチェック!銀行の金融商品・サービス」の中でも「ちょっと上をいくレシピ」を中心に、今まで知らなかった金融商品のメリット・デメリットについて理解を深めていく。
 上記の授業を通し、仕事として扱っていくことになるであろう「お金」と、業務として関わっていくことになるであろう「銀行」について、実感を持って知識を身につけていく。