10月5日(火)実施

筑波大学附属坂戸高等学校レポート1,2時間目

 全8時間授業の1,2時間目として「お金を使うとは?」を学ぶ授業が実施されました。 

 「大卒の男性の初任給はいくらだと思いますか?」という先生からの問い掛けから授業が始まりました。生徒は「15万円くらい?」などと積極的に授業に参加します。 

 スライド(全銀協ホームページ掲載のデジタル教材を使用)で導入クイズを見せながら、「現在の消費税は何%?」「消費税を導入した総理大臣は?」など、先生が用意したオリジナルの問題を交えながら、授業を進めていきます。 

 先生からクイズで出てきた「生活設計」「家計」などの説明があった後、ゲームに取り組みました。4人1班に分かれ、班全員で1人の人格、20代のうちは家を賃貸にする、という設定で行います。先生は、それぞれの机を回りながら、収支の計算方法や思い出ポイントについて説明していました。20代が終了した時点で、±0の班もあれば既に-1000万円になっている班もありました。

 30代では、結婚をするかしないか、子どもの人数、家や自動車の購入など、20代にできた貯蓄を踏まえながら選択していきます。「貯蓄があっても、一括だと貯蓄が0になってしまうから、家の購入にはローンを組む」という班もありました。保険に加入するかどうかを選択する場面では、細かい説明がなくても全班加入し、様々なアクシデントに無事対応できていました。 

 最後に、各班の人生を発表しました。貯蓄も思い出ポイントもあるという班もあれば、アクシデントで減給されてしまい、「人生って何だろう?」と考えてしまったという班もありました。自分の班の人格に「山下一男君」と名前を付けたユニークな班もあり、生徒たちは楽しみながら授業を受けていたようです。全部で13班あったため、13通りの発表を聞き終えた生徒たちは、人生には様々な選択やお金の使い方があることを実感したようでした。