12月13日(火)実施

浜松市立高台中学校レポート4時間目

 4時間目の授業では、まず初めに「あなたと銀行のかかわり」の生徒用テキストと「授業1あなたとアーティストにかかわる銀行の役割」ワークシートが配られ、先生から、「銀行は何をするところか」という問いがありました。生徒からは、「お金をおろす」、「お金を振り込む」、「お金を借りる」などの意見が発表され、お金を扱っているところという認識は持っているようです。ここで先生が、「自分(私)と銀行はどのように結びついているのだろう」と板書し、本日の授業の目的を確認しました。

 スライドの「100万円あったらあなたはどうする」の質問について、班に分かれて考えていきました。各班からは下記の発表がありました。
・海外旅行に行く(ハワイかグアムかアメリカ)
・半分貯金して半分使う(お菓子とジュースとアイスを買う)
・50万円旅行に使って、50万円貯金する
・100万円分宝くじを買う

 各班の発表から、お金を「使う」、「貯める」、「増やす」という3つの使い道があることがわかりました。先生からこの3つの共通点として、すべてに銀行が関わっていることが伝えられ、銀行と私たちがどのように関わっているのかを、あなたと銀行のかかわりを使って考えていきました。

 まず、生徒にテキストブックp4を読んでもらい、ストーリーを確認しました。アーティストのDVDを買うためにお金を振り込む必要があること、そしてその振り込んだお金がどのようにしてアーティストのもとに届くのかを確認していきました。

 次に、班で相談しながら「私たちのお金がアーティストに届くまで」の流れをワークシートに記入していきました。先生から「最後はアーティストの収入になる」とヒントが与えられ、ワークシートの空欄が埋まったところで、先生が黒板を使ってお金の流れを解説していきました。そして私たちのお金が銀行を介してアーティストに届けられる仕組みは、銀行の三大業務のうちの「為替」であることを確認していきました。
 続いて、三大業務の「預金」と「貸出」の関係について考えていきました。進行スライド「預金と貸出の関係」を見ながら、お金に余裕のある人と、お金を必要としている人の間に銀行が立ち、お金の橋渡しをしている様子が説明されました。ここで、「銀行はどのように利益を得ているのか」という疑問が出てきました。
 銀行は、お金を預けた人に払う利子(預金利子)より、高い利子(貸出利子)でお金を貸し出し、その差額で利益を得ているということを、ワークシートを使って預金と貸出の利子の差額を計算して確認していきました。
 最後に、日本に一つしかない銀行「日本銀行」について、銀行の中で唯一の「発券銀行」であることが説明され、授業は終了となりました。