平成27年12月21日(月)実施

 銀行の業務と役割について、理解を深めることを目的に、銀行見学が実施されました。

 前半は、宮原支店長の講話で、金融の仕組みと銀行の役割についてレジュメをもとに学習していきました。
 はじめに、千葉銀行の歴史や現状を教えてもらいました。千葉銀行は昭和18年3月に創立した、千葉県を主な営業基盤とする地方銀行で、預金残高、貸出金残高ともに地方銀行で第2位の規模であること、グループ会社が13社あり、幅広い金融商品・サービスの提供を行っていることが分かりました。
 次に、銀行の三大業務(預金・貸出・為替)を学び、金融の仕組みについて理解を深めました。顧客から預かったお金(預金)を、お金を必要としている個人や企業に貸し出し(間接金融)、その際銀行は貸出先から手数料(利息)を受け取ります。そのなかから預金に利息をつけて預金者に返しますがその差が銀行の利益となっているという仕組みが分かりました。為替業務は振込が代表的であり、現金を用意しなくとも離れた場所にいる人や会社どうしでお金をやり取りできる便利な仕組みです。ここで生徒から、手形・小切手が実際にどのように使われているのかという質問が出ました。それぞれの特徴は以下のとおりです。
 
 小切手

  • 銀行に持ち込むと、一定期間後に現金化できる有価証券である。
  • 小切手を交付するためには銀行に当座預金口座を開設する必要がある。


 約束手形

  • 支払いまでの期限が設定されている有価証券である。
  • 支払期日までに必要なお金を当座預金に準備すればよいことから、先の売り上げを見込んで振り出すことが可能で、企業が資金繰りをみながら使用される場合が多い。

 また、銀行の代表的な金融商品としては、預金であれば「普通預金」と「定期預金」、貸出であれば、「住宅ローン」、「自動車ローン」、「教育ローン」があります。個人のほかにも、会社や個人事業主の方に、使いみちやニーズにあわせた様々な商品を取り扱っていることが分かりました。

 後半は、実際に業務が行われている支店内の見学を行いました。営業担当者、融資担当者、窓口担当者の職場を順に見ていきました。行員の方々の仕事ぶりを目の当たりにし、銀行の仕事に興味を持つことができたようです。お金を数えるための機械やATMの裏側、重要書類や現金が保管されている金庫も見ることができました。

 質疑応答では、全てのお客さまに満足してお帰りいただけるよう、日頃から応対の仕方について職員のスキル向上に努めていること、女性職員が仕事と子育てを両立させることができる環境づくりに向けて銀行をあげて取り組んでいることなどを知ることができました。

 銀行の業務と役割を理解することと併せて、実際に現場で働く職員から直接話を聞くことができたことで、将来の働き方について考えるきっかけともなった銀行見学となりました。

生徒の感想

  • 普段私たちが入ることのない支店の中は目を見張ることばかりでした。ATMの裏側や大きな金庫と色々と見学させて頂きましたが、その中でも一番印象的だったのは妊娠中でありながらもエネルギッシュに仕事をしている女性職員の方でした。忙しい現場で働き続ける姿勢に尊敬の念を抱きます。妊娠中の女性が安心して働ける環境づくりというのは周りの連携なくしては実現できないことだと思います。そういった面でのサポートが整った職場である事がとても伝わってきました。
    今回の見学ではとても刺激的でためになることがたくさん詰まっていました。このような機会を与えてくださった先生や全国銀行協会、千葉銀行の方々のご厚意に深く感謝いたします。ありがとうございました。
  • 今回、銀行見学という機会で一千万円を持つという貴重な体験をさせていただきました。また銀行の防犯カメラには死角が無いよう設置しているということを初めて知り、安心してお金のやりとりをしてもらうために銀行は様々な工夫と努力をしていることがわかりました。銀行員の方々の中には妊婦さんもいらっしゃり、働きやすい環境なのだろうと感じました。私にとってこの銀行見学は初めて知ることも多く、とても有意義なものでした。徹底したセキュリティーと責任感の強い職員の方々を実際に見てこれからも安心して銀行を利用することができると感じました。