平成28年6月8日(木)実施

 政治・経済授業の一環として、「お金のキホン~クレジットカードとの付き合い方~」の授業が実施されました。

 今日の授業は、1年生の2月に学んだお金に関する授業からのつながりであること、クレジットカードを作ることができる年齢に近づいてきたことを踏まえ、自分ごととして考え取り組んで欲しいということが先生から伝えられました。

 授業の前半では、クレジットカードについて理解を深めていきました。
 「クレジットカードは何歳から作ることができるか」、「日本では何種類のクレジットカードが出回っているのか」を確認した後、資30Bおもなカード会社の分類により、クレジットカード会社の系列と特徴を学びました。
 また、資料31Bクレジットカードの機能により、クレジットカードには「支払」「借入」「ID」機能があるため、紛失には十分気を付けることを、マナブとメグミのお金のキホンBOOKp53により、もしもの時の対応策を確認しました。
 次に、資30Aクレジットの仕組みで、クレジットは消費者と加盟店、クレジットカード会社の三者間契約であることを学び、マナブとメグミのお金のキホンBOOKp46のクレジットカードの利用約款例をもとに、受けられるサービスや支払方法、契約違反した場合のペナルティなどを確認しました。また先生からは、クレジットカードを作る際には、契約書に記載されている内容を隅々まで読むことの大切さが伝えられました。
 ここで、クレジットカードで10万円のパソコンを購入する場合を想定して、支払回数の違いによる支払総額の違いを考えました。手数料15%の場合、一括払いでは支払い総額は10万円ですが、3回払いでは102,510円、15回払いだと110,295円になりました。1年生の授業で住宅ローンのシミュレーションを体験していた生徒たちは、改めてお金を借りる際に手数料(利息)について考えることの重要性を実感したようでした。
 なお、支払方法の1つである「リボルビング払い」は、支払回数ではなく、毎月の支払金額を決める方法なので、利用残高が0円になるまで支払続けることになります。支払方法を決める際には、この点にも注意しなければいけないことが分かりました。

 後半では、クレジットカードやローンなどで借りたお金が返せなくなった場合について考えていきました。
 マナブとメグミのお金のキホンBOOKp49のマンガから、「多重債務」になる原因が少し見えてきました。借りたお金を返すために、別の業者からお金を借りて返し、返済が困難になっている状態が多重債務です。自分には関係ないと思いがちですが、借金をしたきっかけの大多数が生活費や教育費等の不足ということで、誰もが多重債務におちいってしまう可能性があるということが分かりました。 
 その後、資49A多重債務の現状と資49C多重債務相談者の年齢・性別で、多重債務者や多重債務相談者の状況を確認したうえで、シリーズ教材お金のキホン動画ストーリーA「無計画な利用で多重債務に」 を視聴しながら、ある大学生が多重債務におちいる原因となった「NGポイント」を見つけていきました。
 動画視聴の後、各自が見つけた「NGポイント」を発表していきました。生徒からは、「自分に甘え過ぎ」、「先輩の話を鵜呑みにしすぎ」、「彼女の忠告に耳を貸さなかった」などの意見が発表されました。先生からは、何よりもこのような状態になるまで両親に相談しなかったことが問題ではないだろうかということが付け加えられました。
 この後、多重債務を踏みとどまらせる一言を各自で考えた後、4~5人1班になり、各自で考えた一言から一番良いと思うものを選んでいきました。一番良いものを選ぶなかで、イラストと合わせやすい一言か、その一言で踏みとどまろうと思うかなど、それぞれに意見を出し合う様子が見受けられました。その後、一言が決まった班からポスター作りを行っていきました。

 各班のポスターの確認および相互評価、多重債務についてのまとめは、次時に行うことが先生から伝えられ、授業は終了となりました。

【各班が作成したポスターの「踏みとどめる一言」】

  • 信用するな!己の返済力
  • 考えよう。悲しむ人がいることを。
  • 一瞬の欲望が一生の後悔
  • 考えてみよう 自分の未来