平成28年6月13日(月)実施

 特別授業の2時間目は、「多重債務」について考える授業が行われました。

 はじめに、前時の授業内容の振り返りを行いました。人生の3大資金、給与明細の見方と非消費支出、ローンとクレジット、個人信用情報機関について改めて確認しました。携帯電話やスマートフォンの端末代の分割支払いについては、借金をしてローン返済しているのと同じ仕組みであることから、注意して活用することが先生から伝えられました。

 次に、多重債務におちいってしまう大学生の様子をDVDで視聴し、その内容について個人で考えたうえで班で議論を行いました。
 シリーズ教材お金のキホン動画「導入 ある家族の休日」 を視聴して、多重債務 個人ワークシートに、登場人物の大学生が多重債務になってしまった原因を予想して、記入しました。「分割払いができるので、払えると思ってたくさん買い物をし過ぎた」、「どれくらいお金を使っているか分からなくなってしまった」、「無計画にたくさんお金を使ってしまった」などの意見が生徒から発表されました。
 個人の考えが出そろったところで7つの班に分かれ、グループで議論し意見・考えをまとめ発表しました。班活動では、それぞれの考えや意見を持ち寄ることで、自分と同じまたは似た考えや意見があること、全く別の考えや意見があることを踏まえ、話し合いながらひとつの考えにまとめていく様子が見られました。

【各班の考え】
 1班 よく考えなかった、かっこつけてお金を使い過ぎた
 2班 クレジットカードだと、お金が目に見えないので使い過ぎる
 3班 低収入なのに、限度額に注意せず分割だからと言ってお金を使い過ぎた
 4班 学生なのに、安易にクレジットカードを使い過ぎた
 5班 金銭感覚が狂ってしまい、計画的に使うことができなくなった
 6班 現在の預金残高が分からずに、使い過ぎてしまった
 7班 自分の収入以上にお金を使ってしまった

 ここで先生はお金のキホン動画「多重債務」の4つのストーリー(「ストーリーA無計画な利用で多重債務に」「ストーリーB思わぬ収入の減少で多重債務に」「ストーリーC予期せぬ出費で多重債務に」「ストーリーD詐欺に遭い多重債務に」)をチャプター2に沿って提示し、多重債務に陥る原因について説明しました。そして、一番身近な多重債務の原因がどれであるか、生徒たちに聞いたところ、「ストーリーB思わぬ収入の減少で多重債務に」が身近ではないかという意見が多かったため、この動画を選んで視聴しました。

 動画を視聴した後、多重債務の注意喚起ポスターを作成しました。情報処理科ではコンピュータのしくみやアプリケーションソフトの活用方法を学んでいるため、Microsoft Wordを使っての活動となりました。
 班に分かれ、踏みとどめる一言(キャッチコピー)を考えるなかで、どのイラストを選択するか、どのような台詞(キャッチコピー)が効果的か等、それぞれが積極的に意見を出し合い班の作品としてまとめていく様子が見受けられました。ワークシートに入力する際は、ワードアート機能などを使ってキャッチコピーを強調したり、ワークシートに記載されているイラスト以外のイラストなどを加筆したりと、日頃の学習を活かしながら班ごとに工夫してポスターを完成させました。

 最後に2時間の授業を振り返り、それぞれ感想を記入して授業は終了となりました。

【各班が作成したポスターの「踏みとどめる一言」】
 1班 借金を重ねる前に一度相談 良い思い出よりも自分の身の心配も
 2班 多重債務、ダメ、ゼッタイ
 3班 それ、本当に必要なものですか?
 4班 ・繰り返す、多重債務。この借金、どう返すのさ。
    ・A 貴方 T 多重債務ですよ M まず相談
 5班 働け。
 6班 最後に口座を確認したのは『いつ』ですか?
 7班 多重債務 ダメ ゼッタイ!!