生徒の感想 

  • 20歳を越えると急にお金を使う機会が増えて、自分の将来を想像すると少し不安になりました。結婚したり、家を買ったり、自動車を買ったりと人生の中で選択する場面が増えると感じました。物事を選択するときは、その時の状況だけでなく将来を見据えて選択しないといけないなと感じました。
  • 引いたカードで人生が決まるのでとてもドキドキしたり、実際にはありえないと思える借金が出来たりしました。今回はゲームだったけれど実際は20歳代で職に就けてないかもしれません。これからの人生を決めるのは自分なので今頑張れることを一生懸命頑張りたいと思いました。
  • 生きていく上でお金は大切で、たくさんかかるのだと気付きました。人生ゲームみたいでおもしろく楽しむことができましたが、楽しめた一方で将来のことも学べたし、難しい言葉も知ることができました。
  • 将来どのような支出があるのか、どのような感じでお金を使ったらいいのかまったく分からなかったけど、自分の給料や仕事量によって生活や選択できるさまざまなことが変わるので、頑張って働くことは大切だと思いました。
  • 自分が使えるお金は、稼いだ分ではないことに気付きました。人生の中でお金はいろいろなことに関わってくるけれど、お金を稼ぐことよりも人生の中で起こることの、どのようなときに、どれに、どのくらい、とお金の使い方を考えることが大切だと思いました。働いて収入を得て、得たお金を貯めること、保険に入っておくことも大切だと感じました。

先生の感想

 今回、生活設計・マネープランゲームを活用させていただき、子どもたちが自らの人生や生活設計について少しでも考えていけるようになればと考えて実施させていただきました。
 授業を行った上で、子どもたちの反応が非常に良く、未だ経験したことのない「就職」「結婚」「自動車の購入」「住宅の購入・賃貸」「保険」などをグループで話し合ってどうしていけば良いかを判断し、20歳代~30歳代の人生設計を楽しく経験していくことが出来、授業の最後には、今回の授業の結果で貯蓄が多くなったグループは「実際の人生の中でこうなると良いな。」や、借金が多くなったグループは「こうならないようにするためにはどうしていけば良いか。」など、その結果に至った原因も考えることができるようになっていました。
 今回この教材を使うことで、子どもたちが今まで考えられなかった将来のことを身近に感じ、これからのことを見通す良い授業が行えたと思いました。今後も引き続き経済分野の学習で活用していきたいと思いました。

 また、今回の授業は、京都府の「政治的教養を育む教育」(主権者教育)の一環として、主権者としての義務(勤労・納税・年金・社会保険など)と、その義務を果たすために支払う必要がある非消費支出について学習させることができました。さらに、学習した支出と自らの将来とリンクさせることで安心して生活していくことが出来る社会を知り、安心して生活できる社会を目指すためには政府の活動や公的制度などが充実したものである必要があり、国民主権の中での自分たちの権利と義務を果たしていくことが、より生活しやすい社会を作っていくことになることを理解させることができました。