先生の感想

 昨年度に引き続き、「生活設計・マネープランゲーム」を用いて授業を進めました。将来の生活設計について考えていくきっかけになることを留意しながら展開しましたが、20歳代、30歳代の若いうちから自動車購入や住宅購入など、借金をすることになったグループは「これ以上残高にマイナスをつけたくない」と自分の人生に重ねて受けとめており、ねらいであった生活設計について考えるきっかけになったのではないかと思います。

 50分という限られた時間の中で展開しましたが、生徒の反応をもう少しじっくりと見ながら、途中経過や30歳代までの振り返りを他グループと共有できる場面を設定すればよかったと思います。前時にゲームの進め方の説明と20歳代までを展開しておいて、次時にどのような人生が待っているかを予測させておくなどすると、ライフイベントの多い30歳代について、適切に解説しながら展開できたのではないかと思います。生徒の状況にもよりますが、まだまだ工夫の余地があると感じました。

 

生徒の感想

  • 私たちのグループは収入も高く、結婚をしない設定だったのでお金はたくさん貯まりましたが、その一方で、思い出ポイントがあまりなくて少し寂しかったです。お金を貯めるのも大事だけれど、もう少し人生を楽しんでもよかったと思いました。
  • 20歳代は貯蓄がたくさんありましたが、結婚して子供が生まれてからはマイナスになり、子育てには多くのお金が必要なんだと分かりました。今、自分たちは親に育ててもらっていますが、いろいろなことにお金をかけてもらっているんだと気づくことができました。親に感謝したいです。
  • シミュレーションとはいえ、人生で必要なお金の多さに驚きました。これからはよく考えてお金を使わないといけないし、将来のことを想像してできるだけ貯蓄は多めにしておこうと思います。
  • 収入が多い設定で、お金はどんどん貯まっていきましたが、子供を持たない設定だったので思い出ポイントが少ないのは残念でした。できれば、子供のいる生活を経験してみたかったです。
  • 今年から兄が就職し、車や欲しいものを買ったりしているけれど、これからたくさんのお金が必要になるから、よく考えて買った方がいいと伝えたいと思います。働くことで収入は得られるけど、生活にはいろいろな支出があるので、計画的にお金を貯める・お金を使うということを忘れないようにしたいと思います。