平成24年12月14日(金)実施

初芝立命館中学校レポート 基本授業

 今回の授業は「あなたと銀行のかかわり」プログラムの基本授業に沿って実施されました。 
 まず「銀行とかかわりをもったことがある人はいるかな?通帳をもっている人はいるかな?」という質問を生徒たちに投げかけ、自分たちと銀行とが日常生活においてどのようにかかわっているかを想起させました。生徒の「オークションで支払いをする時に銀行で支払った」という発言をきっかけに、本プログラムのメインストーリーである「DVD代金を支払う(為替)」の話へとつなげていました。

 ワークシートを活用する場面では、「DVD代金はアーティストのところに届くまでに、どのように動いているか」を個人で考えさせた後、生徒を指名し、黒板掲示用のカードをつかって発表させました。生徒がとまどう場面では、「こことここのつながりはどうなっているか考えてみて」と、教員がアドバイスしながら正解を導き出します。 
 また、「銀行の三大業務」を確認し、ワークにでてきたDVD代金の支払い(振込)が為替であることに触れました。「貸出」業務については、「おうちの人がお金を借りているという話を聞いたことがある?」という発問から、「住宅ローン」「学資ローン」など、具体例をあげさせ、自分たちにかかわる貸出業務があることも紹介していました。

 さらに、「銀行はどうやったら利益が出るのかな?」という発問から生徒に興味関心をもたせ、銀行の利益を計算するワークに取り組みました。ここでは、金融のしくみについておさえるとともに、「もし銀行がお金を貸し出せなかったらどうなるか」についても、いったん生徒に考えさせたうえで教員がスライドでまとめを行うという進行で、銀行が社会に与える影響についての理解を深めることができていました。

 最後に、ワークシートの「日本銀行の役割について」を記入させる部分においては、黒板に掲示してあった1000円札を生徒に見せ、何と書いてあるか読ませ、発券銀行としての役割に気づかせました。また、ワークシートを使用し、市中銀行と日本銀行の関係について説明をしたうえで、教員が用意した日本銀行の紹介映像(NHK映像資料)を視聴させるアレンジを加え、効果的に日本銀行の役割をおさえることができていました。