平成25年11月1日(金)実施

香川県立坂出商業高等学校 基本授業

 商業科総合コース課題研究の授業で、「生活設計・マネープランゲームから考える将来像」の授業が実施されました。

 前時の生活設計・マネープランゲームの体験を通して、人生の大きな流れが理解できたことから、本時は、自分が得た収入から何にどれくらいお金がかかるのか、その中でいくら貯蓄ができるのかなど、具体的に考える授業となりました。

 智下先生の家庭(夫婦、子ども1人)をモデルに、給与と給与明細が一人ひとりに配られます。封筒には、手取り給与22万円(1万円×22枚)分の模擬紙幣が入っています。
 費目ごとにお金を分けて、使う分は封筒に入れていき、具体的にお金を動かしながら収支を考えていきます。1000円単位でお金を使う場合には、智下先生に両替をしてもらいます。
 食費、家賃、携帯代、水道光熱費、ガソリン代、交際費、小遣い、日用品、医療費、貯金など、何にどのくらいお金がかかるのか、足りない場合には、どの費目で調整をすればよいのか、生徒たちは真剣に考えワークシートに記入していきます。
 ある程度記入が終わったところで、智下先生から費目ごとの一般的な金額が説明されました。地域によって違うが、坂出市では0~15歳まで通院・入院医療費が助成されるため、子どもの医療費はかからないこと、結婚のお祝い金などが交際費に含まれることが伝えられました。
 ここまでの体験で、生徒たちは決まった収入の中でお金をやりくりしていくことの大変さ、大切さが理解できたようでした。

 続いて、将来必要になるお金について考えていきました。
 住居や車の購入費、子どもの教育費、老後の生活費など貯蓄が必要になるものがいくつかあげられました。
 この中から、子どものためのお金である「教育費」について考えていくことにしました。
 教育費の貯め方として、智下先生から3つの方法が提示されました。
 1.定期預金 2.学資保険 3.生命保険 それぞれ、積み立てる(支払う)金額と期間、支払総額からメリットとデメリットを考えていきました。預金の利息だけではなかなかお金を増やすことが難しい状況であることから、さまざまな金融商品の特徴を知っておくことで、目的や使う時期に合わせて効率的にお金を貯めることができるということが分かりました。

 最後に、収入を得る、得た収入の中でやりくりをして生活をすることがどれだけ大変なことなのか、親御さんは毎月このようにやりくりをしてみんなを学校に通わせてくれたり、進学の準備をしてくれているということも理解したうえで、これから先お金との関わり方を考えていって欲しいということが智下先生から伝えられ、授業は終了となりました。