平成25年10月3日(木)実施●教材:ローン&クレジットのABC

川崎市立高津高等学校レポート 1時間目

 総合的な学習の時間を活用した、安心・安全教育の1時間目としてローン・クレジットについての理解を深める授業が実施されました。  

 「私たちが生活していくのに、必ず必要なものは何でしょう」という武原先生の質問から授業は始まりました。生徒からは「お金」という回答が即座に出てきました。  
 社会人になって働くようになり、給与(お金)をもらって生活をしていくところから、お金との関わり方を考えていきました。ローン&クレジットのABC P4の給与明細例を見ながら、支給総額と手取り収入は違うこと、手取り収入から日々生活していくための支出や、今後のための貯蓄をしていくことが理解できたようです。  
 「どうして貯蓄が必要なのか」の問いには、「大きな買い物をするから」との回答があり、大きな買い物の代表としてマイホームがあげられました。  

 マイホームを購入する際、現金で購入しようとすると何年かかってしまうのか、ローン&クレジットのABC P8のQ3を計算してみました。答えは40年後です。60歳にならないとマイホームを購入できないのでは困るため、必要なときに必要なものを手に入れることができる方法としてローンがあるということを理解していきました。また、ローンを利用する場合に必要な頭金を、計画的に貯蓄していく重要性も武原先生から伝えられました。  
 お金を借りるためには、信用が必要なことも確認しました。ローン&クレジットのABC P18の「4つのC」です。4つのCとは、Character(人格)、Capacity(支払能力)、Capital(資産)またはCollateral(担保)、Control(自己管理)です。  

 続けて、返済方法についてです。  
 ローンやクレジットの返済には、一括返済、分割返済、リボルビング返済、自由返済という種類があることが分かりました。一括返済は原則、手数料がかからないこと、リボルビング払いは毎月の返済額は変わらないが、返済がいつ終わるのかが分かりいく返済方法であることが、武原先生より伝えられました。  
 計画的に返済できなかったときには、多重債務に陥ってしまう場合があること、そして最終的には自己破産してしまうことになり、その後の生活に支障が出ることを確認しました。 

 最後に、ワークシートに授業の感想を記入し、授業は終了となりました。  
 これからの人生の中で、お金とどのように関わっていけばよいのかを考えていく、きっかけとなる授業となりました。