平成14年9月30日

全国銀行協会
会長 寺西 正司

「中期的に展望した我が国金融システムの将来ビジョン」について

我が国の経済環境が大きく変化する中、金融システムにも一段の構造改革が求められている。今般、“中期的に展望した我が国金融システムの将来ビジョン”がとりまとめられたことは、大変意義のあることと評価している。

本ビジョンにおいては、我が国の金融システムを、伝統的な産業金融モデルも存続するが、市場金融モデルの役割がより重要になる複線的金融システムへと再構築することが必要とされている。新たな金融システムへの移行は、金融仲介に伴うリスク負担の適正化、資産運用手段の多様化等を通じ、我が国経済・産業全体の活性化に資するものと考える。

民間金融機関としては、当面の最大の経営課題である不良債権問題の克服に全力を傾けるとともに、新たな時代の要請に応えるべく、ビジネスモデルの転換、利用者利便の向上に資するサービスの提供等にあらためて努めてまいる所存である。同時に、こうした民間の努力を促す環境整備として、市場原理を徹底するための公的金融の抜本的見直し、規制改革への更なる取り組み、投資家育成・拡大のためのインフラ整備(特に証券税制の思い切った見直し)等が進められることを期待したい。

以上