使い方

1.検索する

検索画面」に、検索したいキーワードを入力し、「検索」ボタンをクリックしてください。検索画面に入力されたすべての条件を満たす検索を行います。銀行名のみでの検索はもちろん、例えば存続期間欄に「明治25年」、本店所在地に「東京」と入力することで、「明治25年に東京に存在した銀行」といった条件での検索も可能です。なお、当データベースでは銀行名の読みがなを参考扱いとしているため、読みがなでの検索はできません。

2.検索結果一覧をみる

検索」ボタンをクリックすると、検索結果の一覧が表示されます。表示件数は、ページ下部のプルタブで選択することができます。同名の銀行が複数存在する場合もありますので、本店所在地や存続期間をご確認のうえ、該当の銀行名をクリックしてください。

3.詳細データをみる

検索結果の一覧画面で該当銀行名をクリックすると、詳細データが表示されます。データの記載内容は、銀行名、銀行名(カナ)、存続期間、本店所在地、前身銀行、合併・買収した銀行、後継銀行および沿革となっています。各項目の詳細については、凡例をご覧ください。なお、当データベースの銀行名の読みがなは、「表音式」を採用するなど独自の規則にもとづいて表記したもので、正式な読みとは異なる場合があることから、参考扱いとしております。読みがなの表記については、凡例をご覧ください。

4.前身銀行・後継銀行などをたどる

詳細データ画面では、該当銀行の「前身銀行」、「合併・買収した銀行」、また「後継銀行」がある場合には、各欄に銀行名とその事由が表示されます。銀行名をクリックすると、その銀行の詳細データ画面が表示されますので、この作業を繰り返すことにより、銀行の変遷をたどることができます。当データベースでは1件ずつデータを追っていくことはできますが、その構成上、一覧性に欠けております。平成元年以降の銀行の合併・統合状況を一覧したい場合は、「銀行の提携・合併リスト」をご参照ください。

凡例

1.対象銀行

本変遷史データベースが対象とした銀行・銀行持株会社は以下のとおり。

  • 国立銀行条例、銀行条例、銀行法、その他わが国の銀行業法にもとづいて設立された銀行(国立銀行、普通銀行、貯蓄銀行、信託銀行、長期信用銀行、外国為替専門銀行、相互銀行)
  • 銀行条例が制定される以前に設立された、銀行業法によらない銀行(私立銀行、銀行類似会社)
  • 銀行の前身である金融機関・会社(為替会社、信託会社、無尽会社、信用金庫、信用組合等)
  • 戦前の特殊銀行(日本銀行、横浜正金銀行、日本興業銀行、日本勧業銀行、北海道拓殖銀行、農工銀行、台湾銀行、朝鮮銀行、朝鮮殖産銀行)
  • 旧外地(台湾、樺太、朝鮮、関東州)において、それぞれの地域における銀行業法等にもとづいて設立された銀行
  • 銀行法(昭和56制定)にもとづいて設立された銀行持株会社

このほか、戦前には中華民国および旧満州国においても、本邦人銀行が設立されているが、これらは対象から除いた。また、戦後設立された本邦銀行の諸外国における現地法人、および、日本開発銀行、日本輸出入銀行をはじめとする政府金融機関・特殊法人も対象外とした。

2.記載単位

本変遷史データベースは、原則として銀行(銀行持株会社を含む。以下同)単位に記載しているが、例外は以下のとおり。

  • 人格的には同一の銀行であっても、名称に変更(商号変更)があった場合には、別の銀行とみなして記載した。(例:太陽神戸三井銀行→さくら銀行)
  • 商号を変更した後、再び元の商号に復帰した場合にも、それぞれ異なる銀行として記載した。(例:三菱銀行→千代田銀行→三菱銀行)
  • また、系譜的に連続する同一名称(商号)の銀行であっても、人格が異なる場合(例えば、新たに銀行を設立し、その銀行に既存の複数の銀行が合併する場合(新立合併)で、新たに設立された銀行が被合併銀行のうちのある1行の名称を引き継いでいる場合、あるいは、複数の銀行に分離した後も、そのうちの1行が旧銀行名を引き継いでいる場合など)には、別の銀行として記載した。

3.採録銀行数

以上の基準で本変遷史データベースが収録している銀行数(前身の金融機関・会社を含む)は、トップページに表示している。

4.記載内容

銀行名
行名中の旧字(旧漢字)は新字体(常用漢字)に統一した(例:横濱正金銀行→横浜正金銀行)。ただし、それがない場合には、旧字をそのまま使用した。
また、JIS第2水準までに含まれない同一文字の異字体については、正字体に置き換えた。(例:山陰合同銀行)
行名にアルファベットが含まれる場合は、全角大文字で表記した。
なお、「南 株式会社」(ナンシュンカブシキガイシャ)の「 」(シュン)については、ブラウザで表示できないため、「南しゅん株式会社[南(金へんに隼)株式会社]」と書き表している。
銀行名の読み (参考)
銀行名の読みは、表音式で表記した。したがって、本来は「ヂ」「ヅ」と表記されるものであっても、「ジ」「ズ」に置き換えて読みをふっている。また行名中に外来語に由来するカナ表記がある場合で、それに長音が含まれている場合には、直前の母音を繰り返すものとして読み替えた。(例:ホールディングス→ホオルディングス) 現存の銀行を含め「日本」の読みは「ニホン」に、漢数字の「四、七、九」はそれぞれ「シ、シチ、ク」に統一した。すでに消滅している銀行など、行名の読みが不明な場合には、一般的と思われる読みを付した。このほか、銀行名には地名や人名に由来すると思われるものが相当数あり、「國土行政區畫總覽」、「増補 大日地名辞典」ほか数種の資料にあたり、極力正確を期したが、未確認・不確かなものも少なくないので、了承されたい。
存続期間
上記2.の記載単位で、当該銀行が存続した期間を、年単位で表示した。
本店所在地
当該銀行の本店の所在地を都道府県単位に、また、都道府県をまたがって本店が移動した場合にはその事実を、それぞれの地域に所在した期間(年単位)とともに記載した。ただし、同一都道府県内の移動は、省略した。なお、一部地域で都道府県境が変更されているが、この場合には、平成10年時点における都道府県境をもとに所在地(都道府県名)を記載している。
前身銀行
当該銀行の前身の銀行名または会社名と、当該記載単位となった事由(改称、新立合併、業務継承等)およびその年を記載した。
合併・買収
当該銀行が行った合併・買収(営業譲受)の被合併・買収銀行名など、その実行年を記載した。ただし、原則として、営業の一部譲受は除いた。
後継銀行
当該銀行が、ある時点以降存続し得なくなった場合には、その事由(改称、合併、新立合併、業務継承、買収、解散、廃業、免許取消等)とその年を、後継銀行がある場合にはその名称とともに記載した。
沿革
当該銀行の沿革のうち、設立、合併、買収(営業譲受)、改称、改組、解散、廃業、営業免許取消等に関わる事項を抜粋して、年表形式で記載した。
記載事項には、それぞれの参照資料名(下記5.参照)を付記した。
なお、実行年月が、参照資料によって異なる場合には、括弧に括って併記した。
  • このほか、銀行名の記載にあたり、同名(同字異音を含む)の銀行が他に存在する場合には、当該銀行の存続期間(または所在地)を行名に付記することにより他と区別した。
    また、複数の銀行名を並列的に羅列・記述する場合には、行名の五十音順とした。

5.参照資料

主な典拠資料および参照した資料は、大蔵省銀行局編の銀行局年報、銀行総覧、銀行局金融年報、金融年報、金融(監督)庁の1年、および、日本金融史資料明治大正編第19-21巻、日本金融史資料昭和編第9巻、関係各行の行史であるが、必要に応じて他の資料も参照した。このうち、頻繁に使用した資料および長いタイトルの資料については、以下の通り略語を用いて表記した。

金報
金融年報/金融年報編集委員会.-平成8年版~平成9年版.-金融財政事情研究会,平成9~平成10.
銀總
銀行総覧/大蔵省銀行局.-第1~49回.-明治29~昭和18.
銀局報
銀行局金融年報/銀行局年報編集委員会.-昭和27年版~平成7年版.-金融財政事情研究会、昭和27~平成7.
銀便
銀行便覧/大蔵省理財局銀行課.-明治23,32,41,44,大正7.
銀報
銀行局年報/大蔵省銀行局.-第1~65次.-明治6~昭和15.
昭財
昭和財政史/大蔵省昭和財政史編集室.-東洋経済新報社,昭和29~40.
昭財終講
昭和財政史終戦から講和まで/大蔵省財政史室.-東洋経済新報社,昭和51~59.
大通
大阪銀行通信録/大阪銀行集会所.-明治23~昭和17.
中通
中央銀行会通信録/中央銀行会.-明治36~昭和17.
銀行通信録/東京銀行集会所.-明治18~昭和17.
店舗一覧追加
銀行・市制施行地所在信用組合・産業組合中央金庫・恩給金庫・店舗一覧追加
全国金融統制会報/全国金融統制会調査部.-昭和17~20.
東経
東京経済雑誌.-経済雑誌社,明治12~大正12.
日昭
日本金融史資料昭和編/日本銀行調査局.-昭和36~49.
日明
日本金融史資料明治大正編/日本銀行調査局.-昭和30~36.
明財
明治財政史/明治財政史編纂会.-丸善,明治37~38.
有証
有価証券報告書総覧

なお、上記の資料を含め、本データベースで参照した資料は、すべてパブリック・リレーション部で所蔵している。