ローンやクレジットを使い過ぎないための7つのポイント(3ページ目)

3. 「それって本当に必要?」ご利用前にきちんと確認!

クレジットの2つの方式

クレジットには、利用限度額の範囲内ならいつでも何回でも利用できる方式(クレジットカード)と、利用するたびに契約書を取り交わす方式(個別方式)があります。

クレジットカードは、ふだんの生活に密着した買い物やレストランでの食事などに多く利用される傾向にあります。また、利用限度額を超える高額な買い物はできないことになっています。

これに対して、個別方式のクレジットは、ひとつの商品を購入するごとに、その商品を購入するためのクレジットの申込みを行い、その都度クレジット会社の審査を受けて利用するものです。

クレジットは便利なものですが、現金のやり取りをしないため、お金を使うという感覚が得られにくくもあります。使う前に、本当に必要かどうかをよく考え、使い過ぎないように注意が必要です。

4. 返済計画を立ててからご利用を!

自分の返済能力を正しく理解するには

給与などの収入から、税金や社会保険料といった非消費支出を差し引いたものを【可処分所得】あるいは【手取り収入】と いいます。この中で、食費や光熱費などの日々の生活にかかる費用、車や旅行などの趣味にかかる費用、結婚や住宅、子どもの教育費用などすべての「支出」をまかない、将来に備えて「貯蓄」を行うことになります。このように収入に見合った支出を主体的・計画的に考えることで自らの返済能力を正しく知りましょ う。

ローンやクレジットを利用する場合は、自らの返済能力に応じた返済計画を立てる必要があります。支出が収入を超えるような生活は成り立ちませんから、そのような場合は計画を見直す必要があります。税金や社会保険料といった非消費支出の変動によって先行き手取り収入が減ることも考えておきましょう。

ローンとは収入の先取り

今の収入や貯蓄だけでは足りない買い物をする場合、ローンやクレジットの利用を検討することになります。ローンと貯蓄を【収入】【支出】という観点で比較してみると、貯蓄は、貯めている段階では【支出】になりますが、使う時は【収入】と考えられます。

一方で、ローンは、借りる時は一種の【収入】といえますが、返済する過程では【支出】になります。 ローンは将来の収入を見込んで先に支出を確定することになりますから、より計画的に行うことが必要です。

ローンは将来収入を見込んで支出を確定するので計画的な利用が不可欠です。現在だけでなく将来の収支バランスもよく考えましょう。

収入や生活に合った返済方法を選ぶ

ローンやクレジットの返済方法にはいくつかの種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。大切なことは、毎月の返済額はもちろんのこと、返済終了(完済)までの返済計画を立てたうえで、自分の収入や生活にあった返済方法を選ぶということです。

例えば、分割払いで返済期間を延ばせば、月々の支払いは抑えることができますが、金利の支払いにより返済総額は高くなります。また、一人暮らしの場合と、親との同居の場合では、家賃負担などの固定費が異なるので、月々の返済に回せる金額も違ってくるでしょう。

毎月の返済額はもとより完済までの返済計画を立てましょう。月々の返済金額は自分の生活に見合った範囲で抑えましょう。