11月6日(木)実施

埼玉県立所沢商業高校 講師派遣

 ローンとクレジットの仕組みやメリット・デメリットについて理解を深め、賢い消費者になることを目的とした講師派遣授業が実施されました。

 ローンやクレジットは高校卒業後に身近なものになると考えられることから、正しい知識を身に付けて賢く使って欲しい、そのために今日の授業内容を役立てて欲しいということが初めに伝えられ、授業が始まりました。

 授業の前半は、ライフイベントとそれらにかかる費用について、クイズを通して知ることから進んでいきました。  結婚費用は351万円(全国平均)、マンション購入は3,758万円(全国平均)ということで、人生の中では、お金を借りることが必要になる場面があるかもしれないということが分かりました。
 お金を借りる1つ目の方法として「ローン」があります。ローンとは、お金を借りて、後から少しずつ返済する約束のことです。ローンは、借りた金額よりも多く返済することになりますが、頭金や金利、借入期間によって返済金額が変わることを踏まえ、頭金を多く準備する重要性が講師から伝えられました。
 奨学金もローンの1つであり、返済が滞ると「個人信用情報機関」に情報が登録され、ローンやクレジットの新たな契約ができなくなる場合があり、その後の人生設計に影響が出てしまうという内容は、生徒たちにとっても身近な問題のようで、真剣に講師の話を聞いていました。
 お金を借りる2つ目の方法として「クレジット」があります。 クレジットは、購入者、加盟店、クレジット会社の三者による契約であり、先に商品を買ったり、サービスを受けたりして、その代金を後で支払う約束のことです。クレジットカードの利用代金は買い物をした後にクレジットカード会社に支払うという仕組みについては、生徒たちも知っているようでした。
 クレジットカードは、現金がなくても買い物ができるというメリットがあります。しかし、お金を使っているという感覚が持ちにくく、使いすぎる(借りすぎる)心配がある、悪用される危険があるというデメリットも伝えられました。講師の家族が実際に被害に遭った事例を通して、そのような場合には基本的にはクレジットカード会社が被害内容については補償してくれるということも伝えられました。

 最後に、「ズバリ!私のどこがいけなかったの?賢くつきあうローン&クレジット」を視聴し、クレジットカードの使いすぎから、多重債務におちいった人の状況を確認しました。
 実際に多重債務におちいってしまった人のリアルな体験談から、その原因について考えていく内容でした。多重債務は特別なことではなく、誰にでも起こる可能性があるということが理解できました。

 生徒たちにとっては、これからの人生でお金とどのように関わっていけばよいのか、真剣に考えるきっかけとなる授業となりました。