10月23日(火)実施 

神戸市立原田中学校レポート1時間目

 全5時間授業の1時間目として「生活設計・マネープランゲーム」で収入と支出のバランスを考える授業が実施されました。知ろう!学ぼう!お金の使い方が配布され、6つの班に分かれて授業がスタートしました。  

 はじめに、藤林先生が導入マンガの台詞を読んでいきました。お金を使い過ぎるとお金が足りなくなって生活に困ってしまう、反対にお金を使わず辛抱ばかりしていては充実した生活が送れないことが説明されます。  
 次に、実際にどれくらいの収入を得て、生活にはどのくらいお金がかかるのかを考えていきます。30歳未満勤労単身者の1ヶ月の平均収入と平均支出の一覧を見ながら、藤林先生が説明をしていきます。収入には年令や性別によって差があり、支出も項目によって違いがあること、また非消費支出とは税金や社会保険のことで、給料から天引きされ自分の手元には入らないお金であるということも確認します。
 より身近な例として、新規学卒者の初任給も見ていきます。「大卒の初任給はいくらくらいもらえると思いますか。」藤林先生の質問に「17万円」「13万円くらいかな」と生徒たちは答えていきます。18歳、20歳、22歳それぞれの時点での初任給の額を知ることで、先ほどの平均支出と見比べながら、一人暮らしをするにはどのようにお金を使っていけばいいのか生徒たちは考え始めました。  

 収入と支出を考えて生活するということが分かったところで、生活設計・マネープランゲームをスタートします。各班にマネープランシートとカードゲームが配布され、カードを色別に揃えて裏返して並べます。今回は導入ということで偶然性を重視してゲームを行います。  
 20歳代の収入は、どのチームもほとんど差がありませんが、基本生活支出で差が出てきました。導入マンガで確認したように、節約してお金をためるだけで楽しい思い出が何もない、満足のいく生活を送れないのでは意味がないことから、お金と思い出のバランスが取れているか意識して見ていくように藤林先生からアドバイスがあります。6班中2班はこの時点で収支がすでにマイナスになっています。  
 30歳代では、結婚、子育て、家・車の購入が決まります。結婚しない班は1つもなく、共働きかどうか、子どもは何人かで収支に差が出てきます。家と車の購入は、すでに収支がマイナスの班にとっては大問題です。車の購入は班の中で男女の意見が分かれる場面もありましたが、ほとんどの班が購入しました。  
 30歳代の最後に保険に入るかどうかを決めて、イベント&アクシデントカードを引きます。保険の効果を実感できた班、支出はあったけれど楽しい思い出を増やすことができた班など、様々な結果となりました。  

 ここで時間がきたため、本時の授業は終了となりました。