2023年度 金融経済教育研究指定校

実施学年 〔1〕3年生
〔2〕2年生
実施教科 〔1〕公民科(政治・経済)
〔2〕家庭科(家庭総合)
研究テーマ 〔1〕企業の「ESG課題」への取組事例から、投資や消費の意義を考える
〔2〕人生のマネープランを計画しよう!〜未来人からの手紙~
実施時期 〔1〕2023年11月(全3時間)
〔2〕2023年10~11月(全5時間)

授業レポート

〔1〕公民科(政治・経済)
  • 1時間目:「ベーシックインカムについて、是か非か」
     -1.社会保障制度の役割と課題について理解する
     -2.自助・共助・公助のバランスについて、自らの考えを論理的に記述する
  • 2時間目:「『将来』への投資、ファンドNO.1はなぜ?」
     -1.企業の役割や金融の知識を活用し、資産形成と経済の関係を考える
     -2.投資の意義を考え、記述する
  • 3時間目:「ESG投資・サステナブルファイナンスの意義とは」
     -1.ESG投資に必要な情報を正しく収集し、読み取り、自らの判断に利用できる
     -2.ESG投資やサステナブルファイナンスについて、自らの考えを論理的に記述する
     
〔2〕家庭科(家庭総合)
  • 1時間目:「生涯の経済生活を見通す」
     -1.現在の社会における様々な雇用形態のあり方や違いを知る
     -2.経済的自立の重要性や生涯を見通した働き方について考える
  • 2時間目:「家計をマネジメントする ~家計とは~」
     -1.国民経済と国際経済の関係を理解する
     -2.給与明細の見方および家計の構造を理解する
     -3.生涯のライフステージにおける家計の変化について理解する
  • 3時間目:「家計をマネジメントする ~家計資産のマネジメント~」
     -1.家計資産の貯蓄や保険、運用におけるリスク管理の考え方について理解を深める
     -2.多重債務が発生する仕組みとその解決方法について考える
  • 4、5時間目:「人生のマネープランを計画しよう~未来人からの手紙~」
     -1.生活設計・マネープランゲームを用いて、先の見通しを持って人生選択の意思決定を適切に行うことで、生涯安定した経済生活を営めるように消費生活を工夫する重要性を理解する
     -2.設計した人生について問題点および解決策を考察し表現することで、課題解決能力を養う
     

愛知県教育委員会からのコメント

 愛知県教育委員会では、「あいちの教育ビジョン2025 -第四次愛知県教育振興基本計画-」の「『自らを高めること』と『社会の担い手となること』を基本とし、ふるさとあいちの文化・風土に誇りをもち、世界的視野で主体的に深く学び、かけがえのない生命や自分らしさ、多様な人々の存在を尊重する豊かな人間性と『知・徳・体』にわたる生きる力を育む、あいちの教育を進めます。」の基本理念に基づいて、7つの基本的な取組の方向と、取り組むべき30の取組の柱を定め、本県教育の振興を図ることとしております。

 今回、全国銀行協会の協力のもと、主体的に社会参加する態度を育成するために、現代の経済社会と経済活動や持続可能な消費生活等を学ぶ教育を推進する一環として、「金融経済教育」について研究指定校を指定し、地域や学校、生徒の実情に即した授業について、研究・実践を行うことになりました。
 2023年度研究指定校である「愛知県立犬山高等学校」においては、お金との関わり方について多面的・多角的に考えたり活動したりすることで思考・判断する力や、集団の一員として社会づくりに主体的に参画する態度を育むことを目的に、授業研究・実践を行ってまいります。

 今後、他の県立高等学校における金融経済教育や消費者教育等にも活用できる、効果的な授業実践を行ってまいります。


愛知県教育委員会
高等学校教育課