福岡市立友泉中学校 授業のねらい

授業のねらい

 中学生の時期は、小遣いの管理や買い物の経験も増えるとともに、家計や生活設計について理解し経済や金融と生活のかかわりについて基礎的な理解ができる段階にある。また、勤労や職業の意義、将来の生活についてもある程度具体的に構想することができると考えられる。ただ、小学校から入学したばかりの中学1年生と3年生とでは、社会的事象への関心の度合いや抽象的な概念についての理解度には違いがあると考えられるので、生徒の発達や生活経験を十分に踏まえた指導計画が必要である。
 生徒の発達特性を踏まえた指導計画を作成するためには、例えば消費や経済、金融、職業などに関して生徒がどの程度の知識や関心を有しているかを、あらかじめ調査しておくことが考えられる。そこで本校第1学年生徒に簡単な調査を行った。
 生徒とお金との関わりに関するアンケート結果から、次の3つのねらい(目標)を設定した。

  1. 経済や金融について生徒の関心・意欲を高めることができるようにする。
  2. 身近な消費生活を通して経済活動の意義を理解することができるようにする。
  3. 家計のシミュレーションを通して、経済活動への様々な見方・考え方を広げることができるようにする。また、社会の中でお金が果たしている役割に気付き、お金の生かし方に対して関心を高めることができるようにする。

 以上の3つの目標を軸に、よりよい消費生活を営むためにお金や金融経済について基礎的な知識や判断力を身に付けさせたい。

教材を活用した授業の実際

 全国銀行協会の教材「生活設計・マネープランゲーム」を活用して、「人生の選択」、「自分とお金との関わり」について考えられるようにする。