2011年4月 7日

一般社団法人全国銀行協会
会長 奥 正之

東日本大震災

平成23年東日本大震災に係る親族等本人以外への預金払出しについて

 この度の「東日本大震災」においては、東北地方を中心として広い範囲で大きな被害が生じており、お亡くなりになられた方々に対して衷心よりお悔やみを申しあげますとともに、被災された方々には、心からお見舞いを申し上げます。

 今般の震災を受けて、現在、被災地を中心に、預金者御本人の死亡や行方不明時に、当面の生活資金等を目的として、親族等御本人以外への預金払出しに関し、柔軟な対応を求める声が数多く寄せられております。このような場合には、適正・公正な相続の確保の観点から、本来、法定相続人を戸籍で確認する等の手続きを経た上で、進められる必要があります。
 しかしながら、会員銀行の中には、今般の被災者の方々の危機的状況を鑑み、銀行独自の経営判断で、例えば、預金者の親族に限定し、預金者御本人の氏名、生年月日や来店者の本人確認、預金者との関係等の事実を確認した上で、ご事情を踏まえ、きめ細かく、弾力的な対応に努めているところもございます。
 全国銀行協会といたしましては、既に本対応を実施している銀行における取組みの継続を促すと共に、これらの取組みを参考事例(別添ご参照)として会員各行に周知し、柔軟な取組みを行うよう要請いたしましたのでお知らせいたします。

 当協会といたしましては、引き続き被災者の方々の生活資金の確保に対し積極的な取組みを進めてまいります。

別添資料:平成23年東日本大震災に係る親族等本人以外への預金払出しについて