成人になる前に知っておこう!

04資産運用と将来への備え

人生100年時代、自らの夢やライフプランを実現し、より豊かな人生を歩むためには、若いうちから貯蓄だけではなく、「資産運用」のことも考えてみましょう。
その結果、お金を増やすことができれば、余裕をもってライフイベントを迎えられるでしょう。

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大事なポイントを解説!

運用の世界における
リスクとリターンの意味を知ろう

資産運用を始めるに当たっては、リスクとリターンの関係をしっかり理解することが大切です。なぜなら運用状況によって、投じた資金(元金)が減ってしまう可能性もあるからです。運用の世界のリスクとは、単に損失のことではなく、利益と損失の振れ幅を意味します。つまり、大きな利益を見込めるものは、大きな損失も出やすいということになります。
金融商品ごとのリスクとリターンを確認し、どの程度のリスクなら受け容れられるのか、よく考えてから始めましょう。

リスクとリターンの関係(イメージ図)

預貯金は、リスクが低い分リターンも低くなります。債券は、基本的には償還まで待ち続ける必要があり、こちらもローリスク・ローリターンと言えます。投資信託は、商品によってリスク・リターンはさまざまです。株式はハイリスク・ハイリターンで、高いリターンが期待できますがその分リスクも高くなります。

※一般的なイメージ図です。すべての金融商品にあてはまるものではありません。

※取引対象通貨が円以外の場合には、当該取引対象通貨の対円での為替リスクが発生します。

リスクを抑えるキーワードは
長期・積立・分散

初めて資産運用をするなら、リスクを抑えるための3つのポイントである「長期」「積立」「分散」を踏まえた運用を心がけましょう。
金融商品は短い期間で価格が上下するため、5年や10年といったできるだけ「長い期間」、 定期的に一定額を「積み立て」て購入することで、短期的な相場変動の影響が少なくなります。また、投資先を一つに絞らずに 「分散する」ことでもリスクを抑えられます。
いきなり大きな利益をあげることを考えるのではなく、まずは少額からコツコツと長期でじっくり運用していきましょう。

リスクを抑えるための3つのポイント

長い期間

数か月や1年などではなく、5年、10年といったできるだけ長い期間で成果をあげることを目標にすれば、短期的な相場変動の影響が少なくなる。

積み立て

価格が変動する金融商品は、一度にまとまった額を買うのではなく、定期的に一定額、積み立てて購入すれば、購入単価を安定化させることができる。

分散する

投資先を一つに絞らず、複数の地域や通貨、金融商品などを組み合わせて運用することで、 リスクを抑えられる。投資するタイミングをずらす(分散する)のも手段の一つ。

資産運用に役立つ3つの制度、
iDeCo・つみたてNISA・NISAを覚えておこう

「iDeCo」と「つみたてNISA」は、「長期」「積立」「分散」に適した、資産運用の初心者に向いている制度です。
「iDeCo」は、老後資金を貯めたい人に向いています。老後の備えに特化した制度であるため原則60歳まで払出しはできませんが、掛金が全額所得控除となり所得税や住民税の負担が軽減されるほか、運用で得た利益が非課税となるなど、大きな税制優遇を受けることができます。
「つみたてNISA」も、運用で得た利益は非課税です。年間40万円まで、20年間非課税で運用することができるほか、「長期」「積立」「分散」に適した商品を低コストで運用することができます。
また、運用期間は短くなりますが、購入できる商品の選択肢が広く、まとまったお金を一括して運用できる「NISA」という制度もあります。

各制度の特徴

iDeCo

老後資金を貯めたい人
原則60歳未満まで
最長70歳まで
原則60歳から
全額所得控除
退職所得控除/公的年金等控除
月額5,00068,000円※1
(1,000円単位で設定可)

つみたてNISA

積み立てでの
長期の運用をしたい人
2018〜2042年まで
スタートから20年間
いつでも可能
運用益が非課税
年間40万円まで

NISA

まとまった額での運用
積み立てでの運用の
どちらも選びたい人
2023年まで※2
スタートから5年間
いつでも可能
運用益が非課税
年間120万円まで

※1 加入条件により異なる

※2 2024年から新しいNISAがスタート

税制メリットを活かしながら、
長期的な視点で
安定した資産形成を目指しましょう!

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