人生の選択とお金の関わりについて~生活設計・マネープランゲーム~平成27年6月20日(土)8:45~9:45

レポート

 人生の選択とお金の関わりについて学ぶ、土曜特別出張講座が実施されました。
 「生活設計・マネープランゲーム」を活用し、20歳代~30歳代の人生を疑似体験していきました。

 班に分かれ係を決め、必要なカードを裏返して並べたらゲームの開始です。
 最初に就職して自立する20歳代の人生を体験していきました。
 収入カードを引いて収入が決まると、非消費支出も決まります。講師から資料集p2,3を開くよう指示があり、非消費支出とは、税金や社会保険料などのように、自分で自由に使うことができない支出であることを確認しました。
  収入と非消費支出を生活設計・マネープランシートに書いた後、基本生活支出カードを引いて支出を決めました。その後、自動車を購入するかどうかを決めて、 20歳代の収支と思い出ポイントをまとめていきました。ここまでの20歳代の収支を計算すると、この時点ですでに収支がマイナスになっている班もありまし た。

 続いて30歳代の人生体験です。
 30歳代では、さまざまなライフイベント(結婚・子育て・住居の購入・自動車の購入・保険の選択・イベント&アクシデント)と、それらにかかる費用について、体験を通して理解していきました。
  資料集p4,5人生の三大資金と結婚資金を確認した後、結婚カード、子育てカードを引いて家族構成が決まりました。非消費支出は、収入と家族構成によって 金額が変わります。資料集から非消費支出の金額を確認していく中で、「家族が増えると、非消費支出の金額が減っているのはなぜですか」という質問が生徒か ら出てきました。講師から「子どもが増えると、公的な支援が手厚くなるので、非消費支出は減る場合が多いです」という説明がされました。
 家族構 成が決まった後、住居の購入を考えます。スライドと資料集p6,7でローンの仕組みを確認した後、ここまでの貯蓄額を踏まえて、住居を購入するか賃貸にす るか班ごとに話し合いました。これからの人生のことも考えながら、住居の種類、購入金額や支払方法を決めました。
 自動車の購入、保険に入るかど うかを決めた後、イベント&アクシデントカードを引きました。人生には、思いもよらない出来事が起こる場合があり、アクシデントの種類によっては保険に加 入してれば、アクシデントによる支出が補てんされる場合もあることなど、体験から理解していきました。

 30歳代までの人生を振り返り、40歳代以降の人生をどのようにしていけばよいか班ごとに話し合うように講師から指示があり、まとめを行いました。
 貯蓄が大きくマイナスになった班、反対にプラスにできた班に結果を発表してもらい、授業は終了となりました。

 近い将来の人生について疑似体験をすることで、お金との関わり方や人生の選択について「自分ごと」として考えるきっかけとなる授業となりました。

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