延岡市では、2015年度からすべての公立中学校で土曜授業が実施されており、岡富中学校でも隔週でさまざまな取り組みをされています。今回は、外部講師を招くキャリア教育に関する授業の一つとして土曜日特別出張講座の2テーマ「生活設計・マネープランゲーム(100分)」「銀行のしくみ(50分)」計3時間を3年生全4クラスで実施しました。
1〜2時間目は、「生活設計・マネープランゲーム」を行いました。20歳代〜60歳までの人生を疑似体験しながら、ライフイベントとお金の関係を理解していきました。
30歳代終了時の貯蓄額は、多くの班がマイナスになりました。
40歳代では30歳代までの生活を振り返り、「転職」や「支出の見直し」を行いました。
「転職(起業家)」を選択したいくつかの班は、景気に大きく左右される結果となりました。
年収や家族構成により非消費支出が変化すること、イベント&アクシデントカードで、人生には不測の事態が起きること、貯蓄額と思い出ポイントのバランスなど、ゲーム体験を通して理解を深めていきました。
60歳の段階で、貯蓄がプラスに転じた班もあり、「人生の見直し」が重要なことも学びました。
最後に、今回体験した人生にタイトルをつけてもらいましたが、「大器晩成」、「never give up」「宝くじ最高」など、体験したライフイベントやどのような人生だったかがひと言で分かるタイトルがつけられました。
3時間目「銀行のしくみ」では、銀行の役割や銀行員の仕事について映像とスライドで学びました。講師からの「銀行へ行ったことのある人」の質問には、ほとんどの生徒が銀行へ行った経験がなく、銀行とはどのような業務をしているのか、自分たちとどう関わっているのかを学ぶ良い機会となりました。
最後に、銀行員の業務の体験として、模擬紙幣を使った「札勘」を行いました。紙幣を早く正確に数えることの難しさと合わせ、お金を扱う仕事の責任についても学びました。
生徒たちにとっては、人生設計とマネープランの体験、銀行の業務と役割を知ることにより、お金との関わり方を「自分のこと」として考えるきっかけとなる授業となりました。