生活設計・マネープランゲーム、銀行のしくみ平成27年7月4日(土)8:40〜11:30 3年生 受講者数:144名

レポート

 延岡市では、2015年度からすべての公立中学校で土曜授業が実施されており、岡富中学校でも隔週でさまざまな取り組みをされています。今回は、外部講師を招くキャリア教育に関する授業の一つとして土曜日特別出張講座の2テーマ「生活設計・マネープランゲーム(100分)」「銀行のしくみ(50分)」計3時間を3年生全4クラスで実施しました。

 1〜2時間目は、「生活設計・マネープランゲーム」を行いました。20歳代〜60歳までの人生を疑似体験しながら、ライフイベントとお金の関係を理解していきました。
 30歳代終了時の貯蓄額は、多くの班がマイナスになりました。
 40歳代では30歳代までの生活を振り返り、「転職」や「支出の見直し」を行いました。
 「転職(起業家)」を選択したいくつかの班は、景気に大きく左右される結果となりました。
 年収や家族構成により非消費支出が変化すること、イベント&アクシデントカードで、人生には不測の事態が起きること、貯蓄額と思い出ポイントのバランスなど、ゲーム体験を通して理解を深めていきました。
 60歳の段階で、貯蓄がプラスに転じた班もあり、「人生の見直し」が重要なことも学びました。

 最後に、今回体験した人生にタイトルをつけてもらいましたが、「大器晩成」、「never give up」「宝くじ最高」など、体験したライフイベントやどのような人生だったかがひと言で分かるタイトルがつけられました。

 3時間目「銀行のしくみ」では、銀行の役割や銀行員の仕事について映像とスライドで学びました。講師からの「銀行へ行ったことのある人」の質問には、ほとんどの生徒が銀行へ行った経験がなく、銀行とはどのような業務をしているのか、自分たちとどう関わっているのかを学ぶ良い機会となりました。
 最後に、銀行員の業務の体験として、模擬紙幣を使った「札勘」を行いました。紙幣を早く正確に数えることの難しさと合わせ、お金を扱う仕事の責任についても学びました。

 生徒たちにとっては、人生設計とマネープランの体験、銀行の業務と役割を知ることにより、お金との関わり方を「自分のこと」として考えるきっかけとなる授業となりました。

生徒の感想

  • 「生活設計・マネープランゲーム」では、今後の生活のためにどのようにしたら良いかということを考えられたので、とても勉強になりました。お金は本当に大切なものなので、勉強したことを頭に入れて自分が将来、家や車などを買う時ちゃんと考えて使えたらいいなと思いました。
  • 「生活設計・マネープランゲーム」を体験することで楽しみながら、人生やお金との関わり方を考えることができたと思います。収入と支出のバランスの大切さを知ることができました。
  • 将来どうやって生活していくことをあまり考えてなかったので、今日はいい経験になりました。班で意見を出しながらローンを考えていくのが楽しかったです。
  • 銀行で貸出をしていることを知らなかったので知れてよかったです。そして、そのお金に利子が付くことも知りませんでした。「生活設計・マネープランゲーム」をやってみて、自分が思っていた以上にいろいろなことにお金がかかることを知りました。
  • 「生活設計・マネープランゲーム」をしてみて、生活するにはいろいろな苦労があることがわかりました。家を買ったらローンを長く払い続けなければならないことや、景気なども生活に影響することを知ることができてよかったです。銀行はお金を預けるだけだと思っていたけれど、それ以外の役割があることがわかりました。

先生の感想

 「生活設計・マネープランゲーム」は、お金に着目して人生について考える機会がなかったのでよかった。銀行の業務についても将来銀行員になりたい生徒については参考になったと思う。

使用教材