12月3日(水)実施

相模原市立旭中学校 4時間目

 4時間目は、3時間目の授業で学んだ「保険」と「ローン(融資)」の仕組みから、「見えないお金のやりとり」について考える授業が実施されました。

 はじめに、2時間目授業で各班がまとめた「保険」と「ローン(融資)」の内容を、モニターに映しながら確認をしていきました。ポイントになる言葉や説明などを拡大して見せるなどして、各班の考え方を共有していきました。
 並行して、ワークシートの「保険は助かったけど、どうやって利益が出るの?」、「ローンとは何?組めるかどうかの基準は何?」に分かったことを記入していきました。資料として知ろう!学ぼう!お金の使い方を確認しながら記入している生徒もいました。

 その後、 「保険」をもとに、お金の動きを考えていきました。「保険に加入した人が怪我をした場合どうなるか」という先生の問いかけに「(お金を渡す動きをつけながら)お金を払ってくれる」と生徒からの回答がありました。「そうです。みなさんは『お金が払われる=現金のやり取りのこと』をイメージしていると思います。でも、実際に保険会社から現金が届くと思いますか」と宇佐美先生の問いかけは続きます。「銀行口座に振り込まれる」ということは、多くの生徒たちは知っていました。
 現金のやり取りが行われているわけではない=「見えないお金のやり取り」について、生徒たちは興味を持ち始めたようでした。

 保険のやり取りと同じように、現金のやり取りがなくてもモノやサービスを購入することができる仕組みとして、「クレジットカード」や「電子マネー」があります。「電子マネーはみなさんでも使えますが、クレジットカードは使えませんね?違いはどこにあるでしょう」という宇佐美先生の問いに、「クレジットカードは後払い、電子マネーは先払い」という答えが挙がりました。「どうして後払いだと、みなさんは使えないのですか?」、「収入がないから」、「自分で払えないくらい使ってしまうかもしれないから」というやり取りから、クレジットの仕組みが少しずつ見えてきました。
 ここで、知ろう!学ぼう!お金の使い方を資料として活用しながら、それぞれがワークシートに説明などを書き込み、「クレジットの仕組み」を完成させていきました。
 クレジットは、「利用者」、「クレジット会社」、「お店」の三者間契約であること、利用者はクレジット会社にお金を後払いしていること、利用者がクレジット会社にお金を払う際には、銀行口座から引き落としされるため、やはり現金がやり取りされていないということが理解できました。
 また、ローンのまとめの際には既に資料から答えを見付けて書き込みをしている生徒もいましたが、再度先生から「4つのC」について説明がありました。黒板に書かれた「しっかり返済できる人」を例に、お金を借りる際に必要な信用とは、一般的な信用とは少し違い、「支払能力」、「資産」、「人格(約束どおり返済するという意志)」、「収入(給料など)」が必要となるということが理解できました。 

 生徒たちは、生活設計・マネープランゲームで体験した様々な経済活動(消費、株式、金融、社会保障など)の意義を考え、金融の仕組みや働きについて主体的に学ぶことができた4時間の授業となりました。