11月6日(水)実施

千葉県立安房高等学校 レポート3時間目

 3時間目は、「暮らしと経済」ということで、家計について学び、自分の消費行動が日本だけでなく世界ともつながっていることを理解する授業が実施されました。  

 はじめに教科書p224を開き、本時は経済の仕組みを理解する授業であることが榎本先生から説明されました。教科書p225に記載されている「家計の構成」について、ワークシートに記入をしながら、理解を深めていきました。  
 収入は、実収入と実収入以外に分けられること、実収入は経常収入(勤め先収入)と特別収入に分けられること、実収入以外とは、見かけ上の収入であり、預貯金の引き出し等がそれらに当たることが説明されました。  
 支出についても同様で、支出は実支出と実支出以外に分けられること、実支出は消費支出(生活費)と非消費支出(前時に学習した税金や年金など、公的機関に納めるお金)に分けられること、実支出以外とは、見かけ上の支出であり、預金など手元から現金がなくなるだけで資産総額は変わらないということが榎本先生より説明されました。  
 併せて、資産とはお金だけを指すのではなく、保有している家や保険、車や株式なども含まれることも伝えられました。  
 次に、給与明細を見て確認を進めました。  
 給与明細の項目、どの項目が非消費支出に当たるのか、可処分所得はいくらになるのかなど、ひとつずつ計算をしながら理解し、最後に手取り額を確認しました。前時同様、手取り額が予想以上に少なくなっていることに生徒たちは驚いていました。  

 個人の家計について理解できたところで、家計と国民経済についても考えていきました。 
 国民経済は、家計、企業、政府の三主体で成り立っていること、家計はそのうち6割を占めていることが分かりました。榎本先生からは、家計(個人)の経済活動が日本だけに留まらず、海外にもつながっていることが伝えられ、円とドルの関係も経済には大きく関係してくることも理解をすることができたようでした。  

 最後に、ワークシートに記載されている「あなたの買い物が世の中の人の生活を支えている」の図と説明を確認していきました。自分が何かひとつ商品を購入するという行動をすることで、お金はいろいろな人をめぐって流通し、世の中を動かす力になっていることが分かりました。  

 限られた収入の中で、何にお金を使うのか、自分が使ったお金が経済にどのように影響しているのか、家計と経済がどのように結びついているのか理解を深めることができた授業となりました。