11月19日(火)実施

千葉県立安房高等学校 レポート4時間目

 4時間目は生活設計・マネープランゲームを通して、人生における収支のバランスや、将来の自分の生活について具体的なイメージを持つための授業が実施されました。

 9つの班に分かれ、係を決めてゲームはスタートしました。  
 働くことの意味についてもしっかり考えて欲しいという榎本先生のねらいから、はじめにキャリアカードを引きました。16種類の職業からそれぞれの職業が決定しました。キャリアカードには、この職業につくために必要なこと、就職してからのキャリアプランも記載されています。生徒たちにとっては、はじめて知る内容もあったようでした。

 さっそく、20歳代の人生を体験していきました。  
 収入カード、基本生活支出カードを引き、20歳代の貯蓄額を計算していきます。  
 思い出ポイントも計算し、20歳代の人生はスムーズに進んでいきました。

 30歳代の人生では、様々なライフイベントがあります。  
 結婚するかしないか、結婚した場合に働くのは1人か2人か、子どもの人数、家や車の購入です。  
 はじめはゲーム感覚で取り組んでいましたが、結婚や家の購入など、ライフイベントを経験するにつれ、収支のバランスだけでなく、お金と人生の満足度(思い出ポイント)のバランスも考える様子が目立つようになってきました。  
 保険に入るかどうかを決めた後、イベント&アクシデントカードを引きました。病気で入院などを引いた班は保険の重要性についても気付くことができたようです。

 40歳代、50歳代の人生を体験し、退職金カードを引く場面となりました。  
 ここで榎本先生から、退職金のない職業について説明がありました。フリーターとプロスポーツ選手を職業とした班については、退職金がありません。どのような職業についても定年を迎えれば退職金が出ると思っていた生徒も多いようでした。

 合計貯蓄額と思い出ポイントを計算して、それぞれの人生が終了となりました。

 色々な人生が展開されましたが、今回の体験を生かして将来を見据え、人生をしっかりと歩んでいくことのできる知識や経験を身につけていってほしいこと、政治経済で学んだように、収支のバランスがうまく取れないと多重債務や自己破産に陥ってしまう危険があることを十分理解してほしいということが榎本先生から伝えられ、授業は終了となりました。