11月27日(水)実施

千葉県立安房高等学校 レポート5時間目

 5時間目は「現金でないお金」ということで、クレジットカードについて理解をする授業が実施されました。  

 百聞は一見にしかずということで、実際に寺西先生のクレジットカードを使って、インターネットショッピング体験をしてみることとなりました。  

 「インターネットショッピングで、購入してみたいものを考えてください。予算は5,000円です。」と寺西先生から指示が出ました。自分の欲しい物が5,000円で購入できるかどうか、生徒たちは真剣に考えていきます。「年末も近いから、カニなんてどうですか」という生徒の一言で、カニを購入してみることとなりました。  
 インターネット上のショップサイトを確認しながら、寺西先生から「産地や重量の偽装表示が行われていたり、口コミやレビューも本当の意見ではないものが掲載されていたりする場合もあるので、慎重に内容を確認してから商品を購入するように」という説明がなされました。また、ネットショッピングの場合には返品やクーリング・オフ制度がない場合がほとんどなので、その点についても注意が促されました。  

 クレジットカード決済による購入手続き場面では、クレジットカード番号(16桁)、カードの名義人、カードの有効期限を入力するだけで、手続きは終了です。クレジットカード決済をはじめて目の当たりにした生徒にとっては、「あっと言う間に買い物ができる」と驚きの様子でした。「簡単な手続きだけで、現金を使わずに欲しいものを買うことができるので、お金を使っているという感覚が無くなってしまうこともある。クレジットカードの使用には十分気をつけるように」と、寺西先生から注意が促されました。  

 実際に、クレジットカードはどのようにして作ることができるのかについても、確認をしていきました。ちょうどカードローンについて、融資可能か診断できるページがあり、クレジットカードを作る場合の審査とほとんど同じことから、寺西先生の情報、「生年月」「性別・独身既婚」「保険」「他社からの借り入れ状況」を入力して診断してみました。この4つの項目から、年齢、性別と保証人になれる配偶者の有無、加入している保険の有無、借金の状況などを確認し、融資が可能かどうか判断されているということが分かりました。  
 講師派遣授業時にも説明があったように、ローンを組む際の審査と同じで、クレジットカードを作る際にも4つのC( Character、 Capacity、 Capital、 Control )が大切であるということを再度確認しました。クレジットカードを持って使うということは、ローンを活用しているのと同じように、お金を借りて後で払うという仕組みだということも改めて理解ができたようでした。  

 これからの生活の中で、クレジットのメリットとデメリットを理解して、賢く使っていくことがとても重要であるということが、疑似体験を通して理解できた授業となりました。