11月6日(水)実施

千葉県立安房高等学校 レポート2時間目

 2時間目は、ローン・クレジットの仕組みと、メリット・デメリットを理解する授業が実施されました。  
 前時に、契約について学んだことを振り返り、本時はお金の貸し借りに関する契約について学んでいくことが寺西先生から伝えられ、授業が始まりました。  

 ローン&クレジットのABCp8の導入マンガを生徒2名に読んでもらいました。  
 寺西先生から、家庭科のライフプランや家計を考える授業でも触れると思うが、1ヶ月の収入に対して家賃はどれくらいまでなら払えるのかを考えてみるよう指示が出ます。前時の授業で使用した賃貸借契約書を見直して、「7万円くらいかな」と想定している生徒もいました。館山と東京では、家賃の相場が大きく違うこと、毎月家賃の支払いをすることを考えれば、ローンを活用して家を購入するという考え方もあることが伝えられ、ローンの仕組みやメリット・デメリットについて詳しく確認していくこととなりました。  

 ローン&クレジットのABCp7の「ローンは将来の収入を先取り」という一文の通り、ローンとは将来の収入を見込んで、先にお金を借りることであり、後から少しずつ返済する約束(契約)であることを確認しました。  
 ここでより具体的に理解が深まるように、ローン&クレジットのABCp8のQ3p9 Q4を計算してみました。毎月75,000円を預金して3,600万円のマンションを購入するには40年もかかってしまうこと、10年後にマンションを購入するための頭金を800万円貯めるには、毎月約67,000円貯金しないといけないことが分かりました。  
 特に高額な買い物の場合、自己資金だけでは欲しいときに手に入れることが難しくなってしまうことから、ローンを適切に活用することで、充実した生活を送ることができるということが見えてきました。  
 続けて、ローン&クレジットのABCp10の図を見ながら、その他のローンについても確認をしていきました。ここで、寺西先生が車を購入するために自動車ローンを活用しようか検討した時、銀行員の奥様から自動車ローンの仕組み、利息などについて教えてもらったエピソードが伝えられ、ローンという仕組みは、メリット・デメリットを理解して上手に活用すればとてもよい仕組みであることが伝えられました。  
 また、マイホームを購入するということは、そこに定住するということが大前提になるので、転勤が多い職業に就いている人は、賃貸で生活する方が現実的ということもあるので、それぞれのライフスタイルに合わせて考える必要があるということも説明されました。 

 次に、クレジットについて確認を進めていきました。  
 ローンと同様に、ローン&クレジットのABCp12の導入マンガを読んでいきました。  

 寺西先生は、車にガソリンを入れる時にクレジットカードが重宝している事例を挙げました。毎回1万円近くのお金を現金で支払わなくてよいこと、カード利用明細書で1ヶ月にガソリン代がどれだけかかったかが分かることなど、クレジットカードのメリットについて説明がありました。  
 自分は現金を支払っていないのに、買い物ができるとはどのような仕組みなのか。ローン&クレジットのABCp15の三者間契約の図を見ながら、その仕組みを理解していきました。
 クレジットは、カード利用者・クレジット加盟店・クレジット会社の三者間契約であり、カード利用者の利用分をクレジット会社が立替え払いをし、毎月決まった日にクレジット会社からカード利用者に請求が来るという流れが理解できました。  

 クレジットのまとめとして、メリット・デメリットを確認しました。  
 メリットは、多額の現金を持ち歩かなくてよい(キャッシュレス)、海外でも使用できる、デメリットは、使い過ぎる、分割払いの場合は手数料がかかる(ただし一括払い、2回払いまでは手数料がかからない)ということです。  
 ここで、手数料=利息と金利についても合せて確認をしていきました。ローン&クレジットのABCp24,25で、利息とは、借りたお金の利用料として、借りた人(借り主)が貸した人(貸し主)に支払うお金のこと、利息は元金×金利×借入期間で計算されることが分かりました。またローン&クレジットのABCp26にもあるように、金利は借り主の信用度や使いみちなどによって変動することも知っておくべきこととして、寺西先生から伝えられ、授業が終了となりました。