1月16日(金)実施

埼玉県立羽生実業高校 講師派遣

 金融経済教育授業のまとめとして、人生の選択とお金の関わりについて学ぶ講師派遣授業が実施されました。
 「生活設計・マネープランゲーム」を活用し、20歳代~30歳代の人生を疑似体験していきました。

 班に分かれ係を決め、必要なカードを裏返して並べたら、ゲームの開始です。
 就職して自立する20歳代の人生を体験していきました。
 収入カードを引いて収入が決まると、非消費支出も決まります。講師からは資料集p2,3を開くよう指示があり、非消費支出とは、税金や社会保険料などのように、自分で自由に使うことができない支出であることを確認しました。
 収入と非消費支出を生活設計・マネープランシートに書いた後、基本生活支出カードを引いて支出を決めました。
 ここまでの20歳代の収支を計算すると、この時点ですでに収支がマイナスになっている班もありました。
 その後、自動車を購入するかどうかを決めて、20歳代の収支と思い出ポイントをまとめていきました。
 黒板に書かれた他の班の結果を見ながら、自分たちの班がどのような状況なのか、これからどうしていけばよいか話し合う様子が見られました。

 続いて30歳代の人生体験です。
 30歳代では、さまざまなライフイベント(結婚・子育て・住居の購入・自動車の購入・保険の選択・イベント&アクシデント)と、それらにかかる費用について体験を通して理解していきました。
 人生の三大資金と結婚資金について、進行スライドと資料集p4,5で講師は説明をしていきました。
 人生の三大資金と結婚資金を確認した後、結婚カード、子育てカードを引いて家族構成が決まりました。
 非消費支出は、収入と家族構成によって金額が変わるので、その点に注意して非消費支出一覧から金額を探し出すよう指示が出されました。
 家族構成が決まった後、住居の購入を考えます。ここまでの貯蓄額を確認し、住居を購入するか、賃貸にするか話し合いました。これからの人生のことも考えながら、住居の種類、購入金額と支払方法を班で話し合いました。ローンを組む班も多く、資料集P6,7でローンの仕組みも確認しました。
 自動車の購入、保険に入るかどうかを決めた後、イベント&アクシデントカードを引きました。人生には、思いもよらない出来事が起こる場合があり、アクシデントの種類によっては保険に加入していれば、アクシデントによる支出が補てんされる場合もあることなどを、体験から理解していきました。

 30歳代までの人生を振り返り、40歳代以降の人生をどのようにしていけばよいか、班ごとに話し合うことが講師から指示があり、まとめを行いました。
 各班に貯蓄額と思い出ポイントを発表してもらい、また、ひとつの班に話し合いの結果を発表してもらって授業は終了となりました。

 人生の疑似体験を通して、お金との関わり方や人生の選択について考えることができた授業となりました。

【各班の感想(抜粋)】

・借金が多く、減るどころか増えていった。支出を減らせる部分があるなら減らしていき、まず借金を減らすことから考えたい。

・収入と基本生活支出や住居費などを考え、ライフプランを立てることが大切だと思いました。老後のための貯蓄も大事だと思いました。

・ゲーム体験を通して、ローンを活用するとその時の支払いは少なくても、30年間も払い続けるのは難しいことだと感じました。そして、その30年間の中では、なにかしらアクシデントが起きると思うので、その時のことを考えて貯金をしておかないといけないと思いました。