授業のねらい

授業テーマとねらい

　当該クラスは、経済学部・経営学部への進学希望者が多い。経済の仕組みを理解するためには金融の知識が不可欠である。銀行の仕組みを中心に、資金がどのように世の中を回っているかを理解することで、経済全般の知識の基礎を習得する。
　また、ローン、家計管理、投資の知識を得ることで、今後の人生を豊かに送るための生活設計を理解する。

1. 金融・経済の基本的な知識を身に付ける。
2. ローンやクレジットの正しい知識を身に付ける。
3. 家計管理の知識を通じ、ライフプランやキャリアビジョンを意識させる。
4. リスクとリターンを理解し、貯蓄や投資のバランスを理解する。
5. 銀行の融資の仕組みを理解し、経営計画を作成する。
6. 長期的なライフプランを立てることができる。

教材を活用した授業実践

　当該クラスの生徒は、1年時のビジネス基礎の授業で銀行の仕組みはおおよそ理解している。また、簿記の授業の中で当座預金や小切手の仕訳問題を解いていることから、銀行口座についての基本的な知識も持っている。
　まずは復習として、1時間目は「あなたと銀行のかかわり」を活用し、銀行の三大業務と直接金融・間接金融の仕組みを理解する。
　2時間目では、「シリーズ教材お金のキホンAL型授業プログラム ローン編」を活用し、短期的な資金計画だけでなく、ライフプランとして長期的な資金計画を考える力を身に付ける。
　3,4時間目は、「シリーズ教材お金のキホンAL型授業プログラム 家計管理編」を活用し、将来を見通した生活における経済の管理や計画について考える。
　5,6時間目は、「シリーズ教材お金のキホンAL型授業プログラム 資産形成編」を活用し、投資に関する基礎的な知識を習得する。
　7,8時間目は「あなたと銀行のかかわり」を活用し、全体を4班に分けベンチャー企業を立ち上げる会社と、その融資申し込みを受ける銀行のやり取りを想定し、適切な返済計画がきちんと練られているかどうかを判断させる。
　9,10時間目はまとめとして「生活設計・マネープランゲーム」を活用し、疑似体験を通して、短期的な資金計画だけでなく、ライフプランとして長期的な資金計画を考える力を身に付ける。