大阪府立枚岡樟風高等学校 授業のねらい

授業のねらい

 就職希望が多い本校にとって、「金融教育」は考えなければならない課題のひとつであると感じている。 それは、生徒個々人が卒業後の社会人としての生活設計(ライフプラン)を立てるためには「お金」ということを抜きにしては考えられないからである。つまり「金融教育」を通じて生徒に学ばせたいことは、社会人として適切な「お金の知識」を身につけることだといえる。
 昨今の就職難の事情を鑑みると、多くの若者がフリーターとなり、適切なライフプランを描けないまま日々を過ごしている現状があるように感じる。 それは、社会に出る前=高校段階において社会を知るきっかけを失ってきたからである。そして、仕事をしてお金を稼ぐ意味を理解できなかったからでもあるだろう。
 また、お金に関するトラブルに巻き込まれる若者が多いことを聞く。我々教師が保障しなければならないことは、生徒が社会に出て安心して暮らしていける力を養うことであり、そのためにも「お金」について学ぶ必要があると考える。

教材を活用した授業の実際

 生活設計の大切さや、先を見る(想像する)力の育成を柱として「お金」というキーワードを使いながら、フリーターではなく正社員として働かなければならない重要性を学ぶ。 

 生活設計(ライフプラン)を考えるにあたり、生活するために収入をどのような方法で得るのかということが、自分の将来に関わる大切なことであると意識させる。過去の学習「職業調べ」を振り返り、職業適性検査・職業適性チェックを通して就きたい仕事を再度確認させる。