11月17日(木)実施

大阪府立枚岡樟風高等学校レポート2.3時間目

 2、3時間目は、生活設計・マネープランゲームの実施です。 
 3~6人で1班に分かれて、前時の授業で学んだ様々なイベントやアクシデント、それに伴う収入と支出について、 ゲームを通して体験していきます。

 2時間続きの授業で20歳代、30歳代をそれぞれ1時間ずつかけてじっくりと行いました。収入と支出は裏にしたカードを引きます。結婚については現実の生活に即して、20歳代から選択できるようにしました。結婚と子どもの数は、各班で話し合って決めます。
 自動車や住居の購入に際しては、一括にするかローンを組むかを慎重に考えていきます。
 収支のバランスを考え、20歳代で結婚はしない選択をする班もありました。 
 ひととおりカードを引いたところで結果をプリントに記入し、20歳代の収支を計算します。収支がマイナスの場合には、どうすればプラスになるのかを考え、いったん授業は終わります。

 続いて30歳代の選択では、「20歳代で結婚しなかった班は30歳代で必ず結婚するように。」と先生から声がかかりました。住居は班で相談して決めます。
 20歳代では収支がマイナスの班がほとんどだったため、30歳代では、「20歳代で購入した車に乗り続ける!」という班もあり、いかに支出を減らすかを様々な選択肢から考えていきました。選択の中で支出を減らす努力をしても、イベントやアクシデントなどで思わぬ支出が発生してしまうなど、想定外の支出があることにも気付けたようです。 
 20歳代でゲームに慣れたこともあり、30歳代は1つ1つの選択をしっかり考えながら進めることができました。

 30歳代まで終了し、井上先生から「20歳代で反省したことを、30歳代でどのように活かすことができたかが大切です。」と伝えられました。いったん30歳代の収支を計算したうえで、20歳代の収支と合計します。 
 収支がマイナスになってしまった結果を受けて、「お金がないのに、贅沢な生活をしてしまった。」と反省する班、収支がプラスにならなかった原因として「節約ができていない」「支出が多すぎる」と考察したうえで、プラスにするには「共働きをして、収入を増やす。」という案を出す班など、班ごとに人生を振り返りました。

 各班とも自分たちが思っていた以上に、人生では様々な場面で支出があることを知り、安定した収入が得られるよう継続して働くこと、働くことで得た限られた収入をどう使うかで、自分が望む生活ができるようになるのかを、真剣に考える時間となりました。