大阪府立枚岡樟風高等学校 1年生の授業

授業のねらい

 2学年での授業実践から、1~3学年が継続的に金融経済について学べるようになることを目的に、 1学年での授業実践も行うこととする。

  2学年同様、卒業後就職を希望している「基礎教養系列」の授業として、生活設計における「収入」と「支出」について金融経済教育教材を活用しながら理解を深める授業を実施したい。

教材を活用した授業の実際

 生活設計・マネープランゲームを授業のはじめに行い、収入と支出のバランスの重要性を気付かせる。生徒用教材を使って、お金を使うとはどのようなことなのか、お金の使い方には大きく分けて3とおりあること、ローンを活用する際のメリット・デメリットを知ってもらう。

 1学年で「収入」と「支出」のバランスの重要性を理解することで、2学年では、卒業後の社会人としての生活設計を想定し、ローン・クレジットについてより深く学ぶことができるようにする。

枚岡樟風高校 1年生授業レポート

 全4時間で「金融経済」に関する授業が実施されました。
 1時間目は、「収入と支出のバランスを考える」授業として、生活設計・マネープランゲームを実施しました。
 2時間目は、「お金を使うとは」「ローンの仕組み」について理解をしていく授業です。 生徒用教材p6-7p10-11を志村先生が記入式のワークシートにアレンジし、生徒はポイントを記入しながら理解を深めました。
 3時間目は、再度生活設計・マネープランゲームを実施。収支のバランスや賢いローンの活用方法について1,2時間目の授業で理解したことを踏まえ実践しました。
 4時間目は、3時間の授業内容を振り返り金融経済授業のまとめとしました。

生徒の感想

  • 生活設計・マネープランゲームを2回実施してみて、「生活設計」と「マネープラン」の大切さを実感しました。安定して収入を得ること、将来を見据えたお金の使い方を考えることはとても大事だと思いました。
  • 生きていくうえで、お金は切っても切り離せないものということは分かっていましたが、ゲームをすることで実感を持って考えることができました。これからは、お金を使うときにも計画を立てるようにしたいと思いました。
  • ゲームだから収支がマイナスになっても問題ないけれど、実際の生活だったら大変なことになってしまう。そうならないためにも、安定して収入を得られるようにし、計画を立ててお金を使うようにしないといけないと思った。

先生の感想

 2年生で実施した内容を、「お金を使うとはどういうことなのか」を中心に、「知ろう!学ぼう!お金の使い方~生活設計・マネープランゲーム~」を活用して、授業を実施しました。
 金融経済に関する授業を実施するのは初めてでしたが、授業が進んでいくごとに生徒が真剣に取り組む様子が見られました。生活設計・マネープランゲームは楽しく実施できると思っていましたが、最後に収支計算や思い出ポイントの確認をし、出た結果に対して「なぜ、そのような結果になったのか」「今後、どうすればよいのか」について、各班真剣に話し合う姿がありました。
 座学で知識を身につけるだけでなく、特に高校卒業後就職を希望している生徒たちには、実感を伴っ た「金融経済教育」が必要だと思います。
 1年生での授業を活かし、2年生では「ローン」や「クレジット」についての知識を身につけられるよう、繋がりのある授業をこれからも研究し、実践していきたいと思います。

使用教材