生徒の感想

平成29年11月10日(金)13:10~14:00(授業レポート〔1〕:生活設計・マネープランゲーム)

  • 今回のゲームを通して、ライフイベントには多くの費用が必要で、その費用は両親が一生懸命働いて出してくれるということが分かった。これから大学進学や就職の準備など、まだお金が必要なので、無駄遣いをしないように気を付けたい。
  • 今回のゲームで、自分たちの班は子供が3人という設定だったので、お手頃価格のマンションを購入することにしたが、30歳代は700万円もの借金となってしまった。そこで、子どもの人数を少なくする選択をすれば良いと思っていたが、後で先生から「住宅を購入している人の借金の金額は大きいから、この時点では悲観的にならなくていい。計画的に返済することが大事」と言われ、安心した。
    現実の生活での自分の家はマンションだが、ローンと子どもの教育費も支払っていける親はすごいと思った。

平成29年11月21日(火)13:10~14:00(授業レポート〔2〕:多重債務)

  • 姉が他県の大学に進学し、一人暮らしをしているので、今回の動画を見て少し心配になった。私も大学進学をしようと思っているので、今回の動画のようにならないように学生のうちから気をつけたいと思う。
  • 大学生になったらアルバイトをして欲しいものを買いたいと思っていたが、よく考えて購入しようと思う。誘惑に負けないようにしたい。
  • これまでお金について学んで、あらためてお金の持つ意味を考えることができた。根拠のない「何とかなる」は決して「何ともならない」ということ、これから大人になるので責任を持っていかなければならないと思った。

先生の感想

使用教材・生徒の様子について

  • 生活設計・マネープランゲーム」は、カードがカラーでイラスト等も生徒の興味を引くものになっていました。ゲームを進めていくときも、自分たちで選択できる場面とくじのように引いていく場面とがあり、思うようにライフプランが進んでいかないという経験をすることもできて良かったと思います。
  • お金のキホン動画」は、登場人物が大学生の「兄」と妹の高校生の「私」であったことが生徒に親近感を感じさせたようで、物語に吸い込まれて自分のことのように感じている生徒もいたようです。動画の最後にクレジットとローンについての解説映像もあり、1時間の授業で展開しやすいものとなっていました。
  • マナブとメグミのお金のキホンBOOK」は、全編カラーはもちろんですが、押さえておきたい基本的事項が分かりやすく解説されていて、今回の授業を展開していくうえで大変重宝しました。自宅で家族と一緒に見た生徒から「母が『分かりやすいし、自分たちもお金に関してちゃんと教えてもらえていたら良かった』と言っていました」と聞き、あらためて「お金」にまつわる教育の重要性を実感しました。
  • 家庭基礎の授業では、限られた時間数の中で多くの分野を展開していかなければならず、どの分野にどれだけの時間を取るかいつも悩んでいました。
    今回は、5時間で家計管理や生活設計、消費者問題、多重債務まで、社会情勢を踏まえて展開しました。生徒たちがこれから自立していくには、まだまだ多くの知識や経験が必要です。消費生活分野を学ぶ前に生徒を対象に実施したアンケートでは「何となく一人暮らしをしてみたい」、「お金が足りなくなっても何とかなるのでは?そもそも自分は大丈夫」といった曖昧なイメージで捉えているようでしたが、授業後のアンケートでは、前述の生徒の感想にもあるように「もっとしっかり考えなければいけない」、「お金のことは軽い気持ちでいてはいけない」など真剣に考えられるようになったことは大きな進歩でした。