4時間目
平成30年11月9日(金)8:40~9:25
4時間目は、クレジットなどの後払いの決済やローンなどで陥る危険がある多重債務問題について、誰でも起こる可能性があることを理解し、その対応策について考えることを目的とした授業が実施されました。
シリーズ教材お金のキホン動画 導入 ある家族の休日を視聴して、登場人物の大学生が多重債務に陥ってしまった原因を予想し、シリーズ教材お金のキホン アクティブラーニング型授業プログラム多重債務編の個人ワークシートに記入していきました。個人の考えがまとまった後、班で話し合ってみたところ、「計画を立てずにお金を使い続けたから」、「お金がいくらでもあると思ってしまったから」などの意見が出てきました。
動画の結末として、動画ストーリーA無計画な利用で多重債務にを視聴した後、動画 クレジットとローン(解説映像)で、クレジットのメリット・デメリット、クレジットはお金を借りる行為であることなどをあらためて確認しました。
続けて、授業用スライドで多重債務の原因や発生状況について以下のとおり確認していきました。
- 目の前の借金を返せず、他から借入れをして返済することを繰り返すと、借金額は雪だるま式に増えていき、多重債務に陥ってしまう。
- 多重債務に陥る原因は「無計画な利用」、「思わぬ収入の減少」、「予期せぬ急な出費」、「詐欺被害」などさまざまある。
- 多重債務者相談者の性別を見ると男性の割合が若干高い。また、どの年代でも発生している。
生徒たちも、多重債務は特別な人が陥るわけではなく、誰にでも起きる可能性があるものということが分かったようでした。
ここで先生から、ここまでの内容を踏まえ、多重債務に陥らないようにするための注意喚起ポスターを作成していくよう指示がありました。
具体的には、①個人で多重債務を踏みとどめる一言を考えてワークシートに書く、②班で意見を交換しアイデアをまとめる、③踏みとどめる一言とその理由、必要であればポスターにイラストなどを加筆する、という流れで進めていきます。
1,2班にはATM、3,4班には対面の話合い、5,6班には足かせをつけられた人のポスター作成用ワークシートが配付されました。
各班の内容がまとまったところで、他の班のポスターを確認して回り、良かったと思うグループとその理由を個人のワークシートに記入していきました。
同じポスターでも、班ごとにさまざまな表現の仕方があることを確認できたようでした。
【各班の発表】
班 | ポスター | 踏みとどめる一言 | 理由 |
---|---|---|---|
1 | ATM | その“無計画”大丈夫? | 無計画にカードを使うとお金を返さなければいけない |
2 | A あかんって! T トラブルに M まきこまれる前に。。。 | ATMを頭文字として踏みとどまるように考えた | |
3 | 話合い | 考えて 気づいたときには もう遅い | お金が足りていないことに気付かせたいから |
4 | かかえこまずに、話してみよう。 あなたには頼りになる人がいるはず。 | 話さなかったら、どんどん借金が増えていくから 頼りになる人にすぐ話す | |
5 | 足かせ | 返済からは逃げられない | 軽い気持ちで借りると、後で困っていくということ |
6 | 多重債務は生き地獄 ~それは今必要ですか?~ | 多重債務の恐ろしさを、一目で分かるようにしたいから |
各班の発表後、授業用スライドで多重債務に陥らないための注意点を以下のとおり確認し、授業は終了しました。
- クレジットは、あくまでも必ず返済しなければならない借金であることを理解する。
- 利用する際には、必要なものかよく考え、使える(借りられる)金額ではなく、確実に返せる範囲で計画的に利用する。
- 借金返済のための借入れは、絶対にしてはいけない。
- 万一、返済が困難になりそうになったら、まず早めに家族に相談する。
- 全国銀行協会相談室、日本クレジットカウンセリング協会、消費生活センターなどで専門家と相談することもできる。