授業のねらい

 「商業科・経済活動と法」の中でも、これからの人生の中で生徒たちが自分ごととして関係するであろう消費者契約法などと関連づけ、「お金との関わり方」「(銀行との契約である)ローン」「クレジット」について、現実に即した形で理解を深める。

 われわれの日常生活で一般化しているローンやクレジットを利用して、商品やサービスの購入を行う消費者信用について学習させる。クレジットカードを提示するだけで、商品の購入やサービスを受けられるし、クレジットカードで借金ができるので、歯止めがきかなくなって多重債務に陥ったり、安易に名義を他人に貸したりしてトラブルが発生することが多い。カード社会の利便性と信用の大切さを具体的事例を通して理解させたい。

教材を活用した授業の実際

 生徒の現状として、「銀行の業務(預金・貸出・為替)」「お金を借りる」「金利」「多重債務」など、ほとんど身近に感じられていない状況がある。
 そこで、銀行員の講話や教材を活用した授業を通して「お金との関わり方」、特に「お金を借りる」「契約」「返済」について実感を持って理解を深められるようにする。また、消費者保護の観点から「多重債務にならないための制度(総量規制)」や「個人信用情報機関」についても学習し、今後の生活の中で活かすことができる授業を実施していく。