10月3日(水)・10月5日(金)実施

香川県立観音寺中央高等学校レポート1時間目

 「経済活動と法」における「債権の担保(物的担保・人的担保)」の授業が実施されました。 
 はじめに、多重債務を防ぐための取組みとして貸金業法に規定された総量規制について、今滝先生から説明がありました。  
 多重債務の原因として、保証債務、第三者の債務の肩代わりがあげられることから、お金を借りる際の保証=担保について確認していくことにします。

 高額なお金を借りる際には、必ず返済してもらう約束として担保が必要なこと、担保には物的担保と人的担保があることが今滝先生から説明されました。  
 教科書で詳細を調べながら、ワークシートに説明を記入し、法定担保と約定担保の違いを理解していきます。約定担保はお互いの契約にもとづいて設定されるもの、法定担保は法律上当然に発生する担保のことを指します。抵当権や質権など言葉だけでは理解しにくい内容ですが、今滝先生が実物の家の権利書などを生徒に見せながら、実際にどのような物が担保になるのか理解を深めていきます。

 続いて、人的担保について確認をしていきました。 
 いわゆる「保証人」と呼ばれているものですが、債務者と同等の責任を負う場合、そうでない場合、複数で責任を負う場合などの違いを、今滝先生は事例と図解で説明をしていきます。保証債務では、催告の抗弁権、検索の抗弁権、強制執行、求償権など法律に関する専門用語も多数出てくるため、今滝先生から漢字で正しく覚える必要性が伝えられました。

 授業のまとめとして、ローン&クレジットのABC19ページの「担保」を確認していきました。 教科書には載っていませんが、ローンやクレジットで保証人が求められる場合に、保証料を払って保証会社の保証を利用する場合もあることが載っています。連帯保証人と同様の責任を負ってもらうための保証料は安くはないので、保証料も含めて借りる額を考える必要があるということも伝えられました。

 次時は、消費者信用(ローン・クレジット)について学んでいくことが伝えられ、授業は終了となりました。