10月17日(水)実施

香川県立観音寺中央高等学校レポート2時間目

 2時間目は、消費者信用(ローン・クレジット)についての授業が実施されました。 
 今滝先生は、生徒たちに実際の生活に沿った形で理解を深めてもらうことができるよう、実物を活用しながら授業展開していきます。
 今回は、今滝先生が買い物をする際に使用したクレジットカードとレシートを教材に、ローン&クレジットのABCで詳細を理解していきます。

 クレジットの意味は「信用」ですが、生徒たちは「お金を借りる、借金」という意味だと思っていたようです。代金を後で払う約束は利用者の「信用」によって成り立っているということから理解していきます。今滝先生が所有している3枚のクレジットカードについて、使用限度額・手数料率(利率)を確認していきました。現金がなくても3枚のカードがあれば200万円近い買い物ができることを知り、生徒たちは便利さを実感しつつも、返済のことを考えると、欲しいものをいくらでもカードで購入できるわけではないことにも気付き始めたようです。クレジットカードの仕組みについては、ローン&クレジットのABCワークシートの図を活用し、クレジットカードで商品を購入してから代金が決済されるまでの流れを理解していきました。 
 その後、メリット・デメリットをワークシートにまとめ、預金した時の利息と、手数料として払う利息の比較なども行いながら、クレジットを活用する際には収入に見合った(返済可能な範囲での)活用が重要であることが今滝先生から伝えられました。

 続いて、ローンについて学んでいきます。 
 ローン(資金の借入れ)を利用する際には担保が必要な場合もあること、担保には物的担保と人的担保があることを復習しました。代表的な3つのローン、マイカーローン・教育ローン・住宅ローンで理解を深めていきます。ローンを利用することができる条件、金利によって異なる利息や総支払額、ローンを組まずに預金してから家を買うには40年もかかる例など、ローン&クレジットのABCで確認をしました。  
 ローンを利用する際の「4つのC」については、Character、Capacity、Capital、Controlをそれぞれ日本語に訳しながら理解を深めました。Capitalは資産となっていますが、簿記では「資本金」として学習していることにも触れました。

 ここで今滝先生は生徒たちに身近な問題として、「大学進学」に必要な費用を説明していきました。 国立大学は学部に関係なく4年間で260万円、私立大学では学部によって費用が異なり文系4年間で450万円程度、理系4年間で640万円程度、薬学部6年間で1,500万円程度、医科歯科では4,000万円近くかかることがわかりました。大学に進学する場合の必要最低額を知った生徒たちは、教育ローンの必要性や重要性を実感したようです。

 授業のまとめとして、ローン・クレジットのメリット・デメリットを理解し、収入の範囲で計画的に活用することの重要性が伝えられ、授業は終了となりました。