春日市立春日北中学校 授業のねらい

授業のねらい

 3年1学期は、日本国憲法や民主政治の学習を行い、経済的分野については2学期からの学習となる。単元に関する事前調査では、「経済的分野の学習には興味がない」と答えた生徒が4割。理由としては、「歴史や地理と比較して知っていることが少ない」「経済という言葉が難しそう」「教科書に難しい言葉が多い」など。

 このことから、経済活動が我々の社会生活のあらゆる面で影響を与えていることに対する認識が低いことがうかがえた。
 そこで、体験をとおして自分の生活と経済活動が密接に関わっていること、生活そのものが経済活動であることについて、金融経済教育教材を活用して理解を深めて欲しいと考える。

教材を活用した授業の実際

 教材を活用した授業に先立ち、市場経済における経済主体や金融の働きなどを実社会から学ぶことを目的に、東日本大震災からの復興をテーマに取り上げ、新聞を活用した東日本大震災復興プランの策定授業を行った。この中で生徒たちは班や個人に分かれて政府・企業・銀行それぞれの視点から復興プランを整理することで、マクロ的な観点から、社会における金融や銀行の役割について学んだ。
 これを踏まえて、金融経済教育教材を使用して、個人の生活と金融・銀行との関わりについて学び、賢い消費者として自分自身の生活設計について消費生活の観点から考えるというミクロ的な授業を行った。